欠けたピース

【璃央の困惑】


 眩しさを覚えてゆっくりと意識が戻って来るように目覚めた。

 何となく身体は怠く昨晩飲んだ酒がまだ少し残ってるような気分だった。

 でも悪い気分じゃないな。

 昨夜の事を想い返すと料理もご馳走だったし何より愉しかった。

 そう。愉しかったんだ。


 だからなのかな?

 酒が残るような量は飲んでない心算だったのにいつも間にかってやつだ。

 頭を過ぎるのは弥生ちゃんが愉しそうに笑ってる顔。

 酒に酔って少し絡んで来たけど面白かった。

 いや。寧ろ俺は可愛らしくて好ましいって想ってるよ。


 ここまで考えて起き抜けで虚ろな思考も覚醒して来たみたいだ。

 まさかな……それは違うだろ?

 俺も東京からこの土地に流れて来たんだ。

 ホームシック的などこか懐かしい気がしてるだけだろ?

 トラウマなんてそんな簡単に払拭なんて出来るもんじゃないしな。

 取り敢えずは顔でも洗ってシャキっとさせるか――


 今朝は好物の釜土炊きの艶々のご飯だった。

 昨日の夕方に薪割りしたから何となく判ってたし期待もしてた。

 このご飯なら味噌汁と漬け物が在れば何杯でもいける。

 これって弥生ちゃんが炊いたんだよな?

 そう想ったらご飯をおかずにご飯を食べられる気がするから不思議なものだ。

 くだらない考えに呆けてたら彩華さんが話し掛けて来た。



『どぉ? 璃央君。久し振りだからいっぱい食べてね』


『――うん――――おかわりを――』


『まったく璃央ときたら。釜土で米炊くと決まっていつもこうなんだよ。いい歳して本当に子供みたいな奴だよ。幾つになったと思ってるんだ』



 自分の茶碗を差し出すと弥生ちゃんがおかわりを装ってくれる。

 俺は『ありがとう』とだけ云って堂々巡りみたいな同じ思考に引き戻される。

 答えなんか何も出て来ないから尚更に黙々と食べ続ける。

 婆ぁばや彩華さん、それに弥生ちゃんが何かを話してる。

 聴こえてはいる。

 でもあたまは理解しようとして無くてそのまま右から左へ抜けて行く。

 婆ぁばの『いつも』って単語だけ引っ掛かって残る。


 好き勝手に云ってくれてるけど……それは間違ってるよ。

 いつもは現在いまとは全く違って食べるのに忙しく喋るのが面倒臭いだけなんだ。

 皆の話しは聴いて内容も理解してるけど黙殺してるだけ。

 それが婆ぁばの云ってる『いつも』の正体。


 あれ? やべっ! おかずに何も手ぇ付けてないや。

 もう一杯おかわりしたいけど腹に入るかな?

 もう、いいや! なるように為れ!

 おかわりして今度は干物や卵焼きに手をつける。


 『これ全部食ったら腹が苦しくなるんだろうな』って思いながら。


 やっぱり食い過ぎで腹が苦しいな。

 額に汗が滲んでるしその理由も解かる。


 『なんで無理矢理にまで飯を食ってんだ? 俺は』


 弥生ちゃんが炊いた飯だからか?

 でもそれを云ったら昨晩の料理も弥生ちゃんは手伝ってるからなぁ。

 そう云えば昨夜は随分と笑ってたわ。

 あんなふうに無邪気に笑える娘なんだなって感心した記憶が在る。

 何か眩しい感じの良い笑顔だったよ。

 もし、俺もあんな顔で笑う事が出来てたら少しは違ってたのかも知れない。


『璃央。もう済んだかい? 片付けちまうよ。彩華や手伝っておくれ』


 苦しくて喋るのが面倒だったから婆ぁばの問い掛けに黙って頷く。

 あれだけご飯をおかわりしたのに全部食べ切らないと、後でなに云われるか分かったもんじゃない。

 だから詰め込んだんだって表現が正確な所だな。

 それでも弥生ちゃんには精一杯の感謝を伝えた心算だけど、解かってくれてると良いな。


 彼女がお茶を煎れてくれて話してると、綾音が不思議そうな顔で俺と弥生ちゃんを交互に見比べて眺めて来るけど話しに混ざりたいのか?

 でも切っ掛けが掴めなくて混ざれないのが可愛く感じるのと同時に、無理矢理にでも割り込んで来ないのは珍しいなとも思う。

 弥生ちゃんに小言なのか呆れられてるのか判断のつかない感じで、冗談を交え話しをしてるから構ってやれないけどな。


 弥生ちゃんが聞いて来る事を正直に云うのは照れ臭いから、俺は苦しい言い訳をしながら躱し、話しはちゃんと聴いてるんだって取り繕う。

 それでも色々突っ込み処は満載らしく防戦一方の受け答えに終始してるけど。


 この流れからの反撃は無理だよなぁ。

 なんとかガードの上から打たせて凌ぐ他ないね。

 弥生ちゃんとこうやってフランクに話す事が出来て愉しいって思う俺が居る。

 こんな日常がずっと続くならそれはそれで充実した日々なんだろうな。

 インスピレーションでそう感じてビジョンも浮かんで来るけど『何故?』と疑問が湧いて来る。

 それは俺が切り捨ててしまった叶わぬ願いの欠片だからなのか?

 それとも新たに見出した祈りにも似た得体の知れない感情だからなのか?

 そんなの解からないし判断出来る訳も無いんだけどな。



【褥の想う路】


 褥は難しい顔をしながら段取りを考えている。

 漠然としている未来を現実ほんものとして彩ずかせる道筋を。

 そう遠くない未来に弥生はこの土地で暮らすで在ろう事。

 璃央あいつと同様にあたし達の家族となるで在ろう事。

 そして弥生と璃央ふたりは視えない何かに導かれて惹かれ逢う関係になるで在ろう事。

 その何もかもが根拠のない直感に過ぎなく、そんな不透明で不確定要素の塊を確信してる自分に驚きながらも。


 弥生の仕事は会社員で、所謂OLってやつだったかな。

 一緒に暮らして無いが家族は健在との事。

 将来的には飲食店を持ちたいとも云っていた。

 明るくて礼儀正しいが堅苦しくは無い。

 それにあまり物怖じしない胆力も持ち合わせてる。

 積極的な向上心が在るが故に色々な事に興味を持つ性格。

 若くて経験こそ少ないが料理の腕は悪くない。

 だが少しそそっかしく無鉄砲な性分でもある。


 こうして事実と自分で感じた事のみを箇条書きのように挙げていくのは、考えを纏める為にとる褥の常套手段である。

 これらを紐解くように考えると差し当たっての問題は、弥生が勤める会社の件と親御さんの意向と云う事になるか。

 二つの問題が穏便に決着すれば後の事はどうにでもなるだろうし、その後の事についてはビジョンも想い描ける。


『まずは慎之介あのひとの承諾を取る事からだねぇ』


 それから大切な娘を親御さんからお預かりする事になるのだから、当然こちらから出向いて挨拶するのは蔑ろに出来ない決まり事だ。

 当たり前だがその時には手土産のひとつも用意するのが誠意と礼儀ってもんだ。

 まぁ、あたしに用意出来る土産物なんて一つしかないさな。

 これは個人的なものだから、師匠から受け継いだ一門の銘は使わずにもう一つの銘でいくとするか。

 それに弥生は娘なんだから観音様を彫るってのも悪くないさね。

 見栄えの良い立像にしようかと思うが、あまり大きなの彫ると手土産って訳に行かないからどうしたもんかねぇ。

 まぁ手頃な大きさの材料を見繕って、樹の表情を視ながら考えれば自ずと造形が浮かぶ筈だ。

 

 そう云えば璃央の時はどうだったかね。

 あの時は透真ばかの事故に巻き込んでしまった謝罪も含んでたし、璃央あいつ自身の取り巻く環境や状況は今回の件とはだいぶ違ってるから参考にはならないか。

 しかし二人に共通して云えるのは、宛ても無く意図せずこの土地にやって来たってのは不思議なもんだよ。

 果たしてこれは偶然と云ってしまうだけで良いのかねぇ。

 もっと違う大きな何かに因って巡り逢ったようにも想えるんだが。

 まぁそれは追々と明らかになって行くだろうさ。

 その時になって、また皆の上手いようになる路を探しても遅くはないだろう。


 こんな考えに行き着き改めて褥は考え始める。


 璃央って奴は礼儀は正しいがどこか他人を寄せ付けないところも在ったな。

 受け答えはする反面、自分の事情や境遇なんかを話すような事は少なかった。

 仕事に必要な資格は勿論、経験に裏打ちされた整備技術を持っていた。

 何より自分自身を見失っていて身の拠り所を模索していた。

 恐らく戸籍上の家族と疎遠になり随分と時間が経っていたって事も要因の一つに違いない。

 これは相変わらずだが、不自然なほど自分の内面を視せないように振る舞ってる所が在り、糸の切れた凧のような危うさが在る。

 そんな自暴自棄に等しい若者に手を差し伸べずに居られなかったと云うのも偽らざる本音だった。

 これはあたし達の出逢った当初に抱いた率直な印象と、現在いまに至る理由さね。

 それに加え癒えない古傷のような、埋まらない隙間をどうにかしてやりたいって気持ちなんだよ。


 璃央のアンバランスさは、まるで消え逝く燈火ようなもの。

 抗う訳でも無く、足掻くでも無く。

 達観し過ぎて自分に興味を抱けないこの状況では、流されるままにそして溺れるように沈んで逝く。

 陰がある人物ならまだ救いはあるだろう。

 しかし璃央のあれはまさに闇そのものなのだ。

 纏うように背負しょい込み。

 擁くように浸食され続けるそんな厄介な代物。

 それを自覚しながら放置するのだから打つ手が無い。

 そんな危うさを感じ取り、解かってながらも視護るしかなかった。

 あたしには出来なかった事を弥生なら、璃央あいつの闇ごと笑い飛ばして包み込んでしまうかも知れない。

 きっと二人でならば路を伐り拓いて行けるに違いないって想うんだ。


『これも輪廻の為せる業か――』


 巡り逢わなければメビウスの輪から抜け出る事も叶わない。

 同じところを何度もグルグル巡るだけの報われない道程。


『そりゃ疲れも見失いもするだろうさ』


 必然と惹き逢ったその刹那に居合わせた幸運に感謝を。

 仏にまつわる仕事に従事させて戴いて来たあたしが、ほんの僅かでもえせる何かが在るならば。

 その全てをあの二人に。


 あたしはこう感じるんだ。

 翻弄され続けてやっとの想いで弥生と璃央ふたりの運命が交わりの出逢った。

 いや――これはもう『邂逅』と云って良いのかも知れない。

 この祈りにも似た互いの願いが叶うなら。

 易いようで難かったこの千歳一隅の出逢いに。

 二人の運命の晄が指し示す路に多幸あれと切に願う。



【彩華の追憶】


 彩華は家事を済ませひと息吐くように浴槽に浸かり、一人になる貴重な時間をリラックスして過ごしている。

 そしてぼんやりと昼からの出来事に想いを馳せる。


 お義母さんから電話で昼食を璃央君のところで摂るって話しは珍しい事じゃないわよね。

 勿論、お弁当を持ってく方が全然多いのだけど、週に一回くらいは皆でお昼ご飯してるからいつもの事。

 少し強引な感じはするけどそうでもしないと璃央君は本当にカップ麺の食生活になっちゃうから心配なのよ。

 この辺りは田舎だから周りには田畑しか無くて、お食事できるお店なんて皆無なのだし。

 何でも器用に熟すのにお料理は出来ないなんて可愛いのだけどっ。


 一度戻って来たお義母さんから弥生ちゃんのお話しを聴いて、凄く興味を惹かれたわね。

 冗談でも『気が付いたらここに居ました』なんて云っちゃう女の子が居るなんて、私の至極オーソドックスな常識と思っていたものが根底から覆されたようで、閃光のような強烈な魅力を感じたのよ。


 そう云えば透真さんが起こしたあの事故の時、初めて会っばかりの璃央君にも弥生ちゃんと同じような感覚を覚えた記憶が鮮明に甦って来るわね。

 璃央君はあの時に理由も目的も無くバイクに乗りたくて疾ってたらこの土地に居て事故に遇ったと云ってるし、その後の事を考えればそれが真実なのと確信を持って断言出来てしまう。

 何よりあの時、初対面の私達相手に嘘吐く理由なんて皆無なのだから。

 同時期では無いけれど、弥生ちゃんも目的こそツーリングだけど殆ど無計画にこっちに来たわけだから……

 これって本当に偶然が重なったと云う単純な理由だけでクロスワードパズルを解くように、連鎖的に辻褄が合っていくような事が起こるのかしら?

 いま璃央君の事を思い返しながら考えると視えない何か……そうねぇ、使い古された言葉だけど運命なんだと率直にそう感じてしまう。


 箇条書きみたく二人の共通点を探して並べていくと……そうね。

 まずバイクかな。

 璃央君は生業としてるプロだけどお互いにバイクが好きでに乗っていて、そして意図する事なくこの土地にやって来て事故と故障の違いはあれど偶然にも月詠家の人間と関りを持った。

 その二人の縁をお義母さんを介して結実したとなるから……


 こう考えると全てが同一線上にあり得ないくらい綺麗に並んでるじゃない。

 やっぱりこれって偶然では済まない何かなのだけど、強制力とは違う気がするからスピリチュアルな掬びつきとでも云えば良いのかしら?

 考えれば考えるほど、もう必然って云い切っても反論する要素が無いわよね。

 これは璃央君にも云える事だけど、きっと弥生ちゃんは運命的な何かを持ってる娘なのね。

 だってこんなピンポイントで整列する共通点が在るなんてそうそう無いわよ。

 それに二人ともお義母さんがひと眼触れただけで気に入ってるのが確かな証拠だわ。

 だってそのお眼鏡に適った人間ひとで疎遠になった方なんて皆無なのだもの。

 独立したお弟子さんでさえ、ご自分のお弟子さんを紹介しに訪れるくらいだし。


 あきらかに璃央君の言動が変わってる事も後押しどころか拍車を掛けてるわ。

 きっと無自覚だろうけど、とても自然な笑顔で愛想よくしてるなんて滅多に在る事じゃ無いのよね。

 弥生ちゃんとは初対面なのに、あんな柔らかい表情を向けるのは私達だって珍しいって思うもの。

 あの笑顔って紫音と綾音に悪戯されたり、じゃれ付かれてる時にくらいしか視せない一面だし。

 ついでに云うなら、好意を持ってなければあんな自然に笑えないわ。


 璃央君って抱えてしまってる過去に起因してるのか、心の底から笑うって事が少なくて不健全って云えるわね。

 もっと云えば甘えるのが壊滅的に下手で感情を意図的にセーブ出来ちゃう子だから、本当の意味で笑顔で居られる相手と出逢って欲しいって願ってる。

 トラウマだなんて簡単に口にする事は出来ないけど、生い立ちを知ってしまうとそうとしか云えないのだから。


 ある時、璃央君の幼少期はネグレスト同様な生活環境で育ったと聴かされた。

 放任主義って云えば格好だけは良く聴こえる無責任な家族から、精神的な虐待行為を受けてる。

 その事をまるで他人事みたいに抑揚も無く淡々と話す璃央君の言葉に、私は耳を疑ってしまった程のお話しの数々。


 その中でも衝撃的だったのは、躾と称して真冬の夜に三歳児を裸足で家から放り出す父親なんて狂気の沙汰だわ。

 それを庇いもしないで視て視ぬ振りする母親も同罪よ。

 もうそれは躾と云うのも烏滸おこがましい全くの別物で、私は我を忘れて憤ってしまい犯罪に等しい行為だって声を荒げて取り乱す始末。

 一緒に聴いていたお義母さんに『落ち着きなさい』と叱られた程に。

 そんなのは虐待以外なんでもないのだから。


 その時は幸いパトロール中の警察官に保護されて大事には至らなかったらしいけど、一歩間違がってれば命の保証すらないのよ。

 夜に裸足で歩く三歳の幼児を見掛けたら直ぐにでも異変に気付くでしょうけど、もしタイミングがズレて誰の眼にも留まらなかったらと想うとゾッとするわ。

 璃央君の『保護して貰えたから何も無かった』と簡単に締め括る言葉に、怒りや悲しみ、それに安堵を加えた様々な感情が入り混じって涙が止まらなかったのを覚えてる。

 いえ、忘れるなんて出来る訳無いじゃない。

 いまだって思い出したら悔しくて堪らなくなるのだもの。


 もし透真さんが同じ事をしたら、私は殴られたって何を犠牲にしたって紫音と綾音を護るわ!

 まぁ、そんな事を許すお義父さんやお義母さんじゃないのだけど。

 人並み以上に私も両親から愛情を貰って育てられたけど、月詠家の根底にある家族愛には到底及ばないわね。

 私の両親宛てる時候の挨拶でさえも、お義父さんが直筆で手紙を認めて下さるもの。

 こんな素敵な人達に家族として受け入れられてるのが璃央君なのよ。

 そんな璃央君だからこそ幸せになって貰いたいの。

 弥生ちゃんが導いてくれたらって祈ってしまいそう。

 お義母さんも璃央君と弥生ちゃんの視せる、まだ小さいけど大きな変化の兆しを感じてるみたいだからそうで在って欲しいわ。


 こんな云い方はスピリチュアルな感じになってしまうけれど。

 運命にいざなわれるかのような出逢い。

 何事にも揺るがない強い絆で結ばれた二人。

 そうね。これはツインレイだわ。


 だからいま私に出来る事は見護るしかないのかな?

 でも私がしてあげられるなら何でもする覚悟は在って、心の底からそうしたいって想ってる。

 いまの私でも出来る事って何かあるかしら?

 そうねぇ……

 変に直接的なアプローチをしたら凪いだ水面に落ちる雫みたいに波紋を立ててしまい、誰も望まない方向に行ってしまうかも知れないわ……

 それでは本末転倒だから人知れずお祈りする事くらいしか考えられないのだけど。

 取り敢えず手始めにお義母さんが彫った芸術品のような観音様に手を併せて来なくちゃねっ。

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