師匠のお宅にお邪魔します Vol4ー2
お手伝い出来なかったら、こっそり覗いて頭の中に保存とか?
よく在る串焼きのつくねは、長ネギとかの薬味を練り込んでる位だからね。
それをお野菜を色々練り込むって、ちょっとイメージが浮かばないのよ。
どんなお料理になるのか興味津々だしお味の方も愉しみになっちゃうわ。
ヤル気スイッチもスタンバイ状態。血が滾って来るわねぇ!
ヤメテ。 タギッテ ユビデモ キッタラ チ ガ フキダシチャウ デショ。
さっきからずっと云おうと思ってたけど、五月蠅いわよ? アタシさん。
脳内の「クールなあたし」にぴしゃりと云ってやったわ。
そうよ云ってやったのよ。遂にっ!
これで暫くは影を潜めるに決まってるわ。ざまぁ! だわ。
ナニ イッチャッテルノ? アナタ ナニカ カンチガイ シテルン ジャナイ?
云い返されました……
まるで常駐アプリみたいね。いいわよ。精々悪態吐いてなさいな。
あたしがその気になればリーサルウェポンとしてアンスコって手が在るんだから!
エー ナニソレー コワーイ
全っ然怖がって無いわね……
もーイイです。あたしの負けでイイです。
「お義母さん。晩のご飯は何合炊いたら良いかしら?」
「これだけの品数の料理となら少なめで五合も炊けば良いんじゃないかい」
「そうね。もし物足らない様なら、お昼のおにぎり少し残ってるし。焼きおにぎりにアレンジしてお茶漬けにすれば、もしもの時でも大丈夫そうだわ」
「それじゃぁ、何からお手伝いしたら良いですか?」
「ちょっとお待ち、弥生。その前にお茶でも煎れて一服しようじゃないか」
「それが良いわ。すぐにお茶にするわね。私が支度するから、お義母さんは弥生さんを居間の方にお願いします」
「分ったよ。お茶を煎れるのは頼んだよ。さぁ、弥生こっちだよ」
「はい。彩華さんお手数ですがお願いします」
とペコリと頭を下げて師匠に従ったわ。
師匠の仰ることも尤もよねぇ。
お家に着いてからずっと動いて居たのだから、お茶で一服してから仕切り直した方が効率だって良い筈だわ。
それに一旦落ち着いてから考えると、他に良いアイディアだって浮かぶ事も在るし。
お茶を飲みながらお喋りするのって愉しそうだわぁ。
色んなお話しをしてみたいけど、どんなお話しを聴かせて貰えるのか期待が膨らむわね。
師匠にも彩華さんにもいっぱいお話しさせて貰って、色々お勉強させて戴こうかしら。
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