魔王と征く修羅のダンジョン

伯爵家の次期当主を決めるため、正当な血筋の二人がその候補となる。方法はそれぞれの魔力量の測定を複数回行い、その多さによって選ばれる事となっている。十三歳の少年であるノアは魔力測定に臨むがあまり良い結果は得られなかった。もう一人の候補であるアルはそれを嘲笑い、努力のできない者はさっさと伯爵家から出ていけと罵る。あらゆる罵倒を受けたノアは我慢に我慢を重ねていたが、亡くなった母親を売女と言われた事に腹をたて、アルを殴り飛ばしてしまう。それによりノアは、当主から叔父のもとで修行させる名目で伯爵家から出る事を命じられる。しかしそこには様々な思惑があり、叔父のもとへ向かうための旅程は急な展開をむかえ、ノアは修羅の獄と呼ばれるダンジョンへ堕ちる事となった。永遠に殺し合いを続けるダンジョン、修羅の獄。ノアはそこで意外な人物と出会う。