概要
約束する、どんなに時間がかかっても必ずお前を見つけ出す。
白血病の治療中に意識不明になった女子高生の雛乃は、気がつくと美しい楽園にいた。
そこで出会った鳥ヴィンに恋をした雛乃だが、その楽園は崩壊の危機を迎えようとしていた。
なんとか雛乃を元の世界へと帰したいと言うヴィンと共に楽園の果てを目指す雛乃だが、そこには楽園とヴィンの恐るべき秘密が隠されていることを知り……。
美しくも崩壊しつつある楽園を舞台にした、運命の恋の物語。
そこで出会った鳥ヴィンに恋をした雛乃だが、その楽園は崩壊の危機を迎えようとしていた。
なんとか雛乃を元の世界へと帰したいと言うヴィンと共に楽園の果てを目指す雛乃だが、そこには楽園とヴィンの恐るべき秘密が隠されていることを知り……。
美しくも崩壊しつつある楽園を舞台にした、運命の恋の物語。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生きるっていいな、愛するっていいな──そんな気持ちになれる小説です!
まず「楽園」について。決して描写がくどいわけじゃないのに、とても色鮮やかに思い浮かべることができました。総天然色というか……アンリ・ルソーの絵のような世界を想像しながら読みました。不思議な鳥たちのそれぞれの思惑が交差する場面も、(いい意味で)とても生々しい。存在しない幻想的な異世界と、身近にいそうなキャラ。ぐいぐい物語に惹き込まれていきます。
そして、終盤。作者様の構成の上手さが光ります。大きな結末に向かって物語が綺麗に纏まっていき、とても胸が揺さぶられます。
「命」という重くて大きなテーマを扱ったものですが、そこで使われている表現がSF的で、そのためか、決して説教がましくならず、陳腐になら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!約束は、絶対に守るよ。
運命の恋。赤い糸。
細く脆いようで固く強か。貴方と私を繋いで離さないそれはどんな濁流、激流に呑まれても絶対に千切れたりしない。
――約束。きっと来世も会おう。
ずっと前世から持っていた貴方の感触。だからいつか会えたならば、すぐにその感触に気付けるはず。
「貴方と出会ったのはきっと偶然なんかじゃない、必然だった」
「ずっと貴方を探していたような気がする」
いつか出会ったときはきっとそんなことを言って顔を見ながら微笑むのかしら。
それともずっと焦がれていたその感触を早く確かめたくて貴方に抱き着いたりするのかしら。
――そもそも、運命ってどんな味なのかな。
思い巡ら…続きを読む