読了後にもう一度タイトルを見てほしい

美しい楽園と、そこを崩壊へと誘う禍々しい鳥喰草。
楽園に迷い込んだ主人公の雛乃は、楽園に住まう美しい鳥達に助けられ元の世界を目指します。

が。この鳥達、ただの鳥じゃない。
人に近い姿で楽園を守るために鳥喰草と戦っている彼らは、それぞれがみんな必死なのです。
優しい鳥もいればいじわるな鳥もいる。腹に一物抱えた鳥だっている。
ヴィンを始めとする鳥達に助けてもらえなければ元の世界に帰れない雛乃は、不安やら何やらを感じながらも自分の立場を考えて色々悩むことになりますが、まあこの悩んだり振り回されたり(?)する姿が不穏好きとしてはとても美味しいです。
ジャンルは恋愛ですがそこまで甘すぎず、甘い展開がそこまで得意でない方でも最後まで安心して楽しめると思います。

それからこの作品の『楽園の鳥ヴィンと巡る命の旅』というタイトル。
話の内容を表したものではあるのですが、最後まで読んでからもう一度考えると「あっ……あー!!!!」と物凄く納得します。(「楽園の鳥」でも「ヴィン」でもなく「楽園の鳥ヴィン」であるべきだし他の部分も……)

私は連載開始時からちょこちょこ追っていましたが、12万字とコンパクトにまとまっていますので一気読みしても楽しめると思いますヾ(*ΦωΦ)ノ

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