三度目の人生、悪魔と一緒に異世界計画

クラウディア皇国には一人の絶対的英雄がいた。
名をシン・ユグドラシアル。
その正体は日本人の転生者だが、知っているものは誰もいない。

彼の偉業は果てしなく、最後には自らを犠牲にして草の一つも生えない砂漠に神聖樹を植える魔術を使ったところで彼の人生は終わったとされている。

表向きでは彼の人生は英雄的行動が多く記され、素晴らしいものだとされているが、実際は決して良いと言えるものではなく、むしろ地獄でしかなかったのだ。

英雄の称号は地獄の日々を送り続けていた時に上司によって勝手につけられたものだ。

彼は自らを神聖樹にするという名の自殺をしたまでだった。

しかし、彼は転生した。転生してしまった。

故に彼は決断する。
人類の粛清を。
彼の、神も魔神も何もかも巻き込んだ遊戯が今始まる。

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