ファイブスター、ガンダムもどきが調子こくな! そんで蘭蛇帝って何だ?!
フランセーズ幕府が、民衆へ服装規制を行う世界で、御洒落御免状の発布を求める維新軍が担ぎ上げるのは、緑扇宮ルウ……。ファッションデザイナーとそのフィットモデル(語義はパートナー)は、蘭蛇帝と言う機械化明王に搭乗。フィットモデルはその機械化明王の丹田の位置にある胎蔵界曼荼羅室でコクーンとなってエネルギーを創成する。
グミ……。グノーシステイック・アンアイデンティファイド・イデオス・ムーミア=グノシス主義における未確認物質=形状記憶スライムと言う、繭の中の粘液状のスライム内に取り込んだ存在の記憶の中で一番占有率の高い存在へと変態するスライム。形状記憶スライムであるグミは、温度を上げると元の状態に戻ってしまう……。
維新派が掲げる御洒落御免状を綸旨として出させる為に神輿とした緑扇宮ルウとその祖父であるゲンゾー・モードは、嘗ての琉球王国から南西に石垣島の川平湾を望む山奥の中、その時を待っていた。
維新派を追う新撰組一番組長紫乃武と三番組長宇堂。組内の派閥闘争で、明朗快活、天然的に明るい人柄の美青年の紫乃武を落とそうとする四番組長闇月達は、男装の麗人である新選撰組組長と副長真木共々、彼らを策謀の中で消し去ろうとしていた。
戦艦ラルク・アン・シエル(フランス語で虹の意味)に搭乗する帝アニエス・ヴェーダの後宮女官、5人の更衣。彼女達もまた、アニエスのグミとして蘭蛇帝に搭乗する。
緑扇宮ルウが主人公となるこのエピソードも、時代的に前後しながら語られる世界各国の服飾の歴史。毛皮、フェルト、木綿、絹、化繊。カーボンファイバーに、石綿。そして宇宙エレベーターにも使用がされると言う最強の強度を誇る繊維を使ったアストラムダ繊維……。
衛星軌道上を周回する人工リングは、地球と太陽との万有引力と遠心力を調整し、太陽からの距離を調整する為の引力制御リングでもあった。
地球温暖化を防ぎ、灼熱地獄から救済する装置の実現。段々時代と共に熱くなる環境は、次第に肌を露出させる一年間として、四季のファッションモードのコレクションを一本化させてしまう事になってしまう可能性を示唆していた。二人で季節を過ごす時間を二分する春分の日と秋分の日。
聖ミカエルの日とされる9月29日が太陰暦で秋分の日だった年月に生まれた可能性もあるイエス・キリストが、過ぎ越しの祭りの日でもある春分の日で捧げられた時、太陽と月は重なったのだ。
一年を二分する春と秋の双子のデドモと、ギリシャ語で同じく双子を意味するトマスは、6月24日を祝日とする洗礼のヨハネとXmasのトマスをX=10のマスとして一年を夏至と冬至で二分する。
二人でセゾンを分ける時、春夏コレクションか秋冬コレクションか、それとも春と秋の同じ装いと、夏と冬で相殺する温度は、形状記憶スライムを、脳内プリオンとして遺伝子が無いたんぱく質としての万能細胞にするのだろうか?
脳圧が上がる事で上昇する脳内の温度が遺伝子を消すなら、異常プリオンが形状を記憶しなくなったスライムへ遡源したのか……。
異常な遺伝子細胞であるキャンサーが、蟹を茹でると赤くなるように、蟹座のキャンサーの時期が始まる夏至から、赤い光を浴びて形質を遡源させた細胞へ戻る時、赤い夕陽と鶏の赤い鶏冠は、怒りで震える=トサカに来る感情を忘れさせる為に、ユダヤは過ぎ越しの祭りで鶏を捧げるのだろうか?
一年の春夏秋冬での四分割の為、大いなる十字架が一年を四等分する。
お風呂に入れないグミと水着。水眠。水の中で眠るグミ。
彼女達の主の悲しみに接した時に流す涙で、彼女達の存在は初期化されてしまう。
DNAがないプリオンが脳内で異常化(初期化された後の変異)してしまった後、スペース(空間=間隙)を作るように泡と消えてしまう定めを負ったグミ達……。
イーマとはペルシャの良き羊飼い。大洪水の危機に三度大地を広げて星を救ったとされる存在。
地球がグランドクロスで引力の羽を四方向に広げる時、地球の自転は止まり、地球を包む大気がプラズマ化するなら、そのプラズマ大気は地球の重心領域を拡大させ、嘗ての1700キロの半径の星を4倍の6400キロ半径まで広げ、直径×πは4万キロの円周にした過去。
太陽系の星々が地球をクロスに再び掛ける時……。1999年を超えて、何度目かのインパクト、破滅の予兆が世界に与えるインパクトは、もうすぐだ……。
窒素化合物に衝撃=インパクトを与えた時、ガンマ線は放射性半減期の5730年のエネルギーを持ち、アフリカ大陸のナミブ砂漠にあるエホバ隕石跡を作った何度目かのインパクトが、アフリカ大陸とアメリカ大陸とレムリア大陸(インド亜大陸)を東西へ分離させたの奈良・・・・・・。
大地を固定したままにする為に、今度のインパクトが5730年の箍をはめようと呼び寄せられるのだろうか?
アダムの林檎、引力によって・・・・・・。
アポロ周期の隕石なのか……。それとも。
地球の万有引力で呼び寄せる隕石と地球との距離と、十字架配列、直列か?
その地球の引力が開放されるトンネルが重力波として月で観測される時、地球とラゴラは重なるのだ……。
同心円状の都市と計画的な条里制都市。同心円と筐体。日本国旗の源氏の白旗の中の平氏の赤旗。
フランス国旗のトリコロールが求める青を、カブトガニの青い血液とする時、遺伝子変異をし続けるエイズウイルスを破壊する青い血液の意味が世界に理解されるのだ。
蘭蛇帝の胎蔵界で脈動する太陽神経叢。食べる物によって吸収される人為的な意思が制御されるのか。それとも。
唾液で分解される食物と、自分の唾液そのものを飲み込む事が、イエス・キリストの金言「唾液で治療出来る」ならば……。
自分の肉体と意識の齟齬をかみ砕く為に、形状記憶スライムである異常プリオンが形質変化する細胞は、脳内で異質な意識存在として人間の精神を破壊してしまうのなら……。
このSF小説の中で、解放される知識があるのなら……。
SFガジェットとリンクする問題の元凶・・・・・・。
自己と非自己が免疫で区別されるのか、されないのか。
拒絶する事に対し、全てを受け入れる事が優しさであったとしても、それが果たして自己と非自己を共存させることになるのか。
フルートレス遺伝子が壊れた嗅覚細胞が齎す同性愛が、フルートレス遺伝子を戻す香分子を香電磁フィールドで戻るなら、鼻で呼吸する時に吸収する空気中の電磁波からシールドする事が、プライベートの空間で必要なのかもしれない。
アンバーグリスとしての竜涎香。流涎症と狂犬病罹患の犬が怖がる水と嚥下障害。飲料水を嚥下する時の異質な反応を示す喉を治療する飲料水=アムリタを求める主人公達のメタファーな目的は、桃源郷に求めるられるのだろうか?
炭素14を放射した水。ニュートリノを捕捉した深層海洋水。海面下400mの深海で消えてしまう光の波長と分離したニュートリノは、嘗てアメリカが南氷洋でニュートリノ観測をしたように、5730年のエネルギーを自らの細胞へ、電子伝達系に齎す時に、人類のミコンドリア・イブは、電子伝達系の中、蟹と癌を意味するクレブス回路の中で、目覚めてしまうのかもしれない。
人類の悪か、それとも善か。家系図をさかのぼった時の先祖が悪い人間か、良い人間か。悪い先祖の前を神とするのか、それとも悪い先祖を倒した時代の息子を神とするのかは、オセアローの世界なのかもしれない……。
白い碁石と黒い碁石で囲繞する空間は、まるで異常プリオンが空間を隙とした時、その隙を埋めるフラーレンがエイズを治療するように、狭い隙間を埋めようとするクッションになるのか? 形状記憶スライム!
(1996年電撃文庫、角川スニーカー文庫、富士見書房、サンライズ、任天堂、MJ文庫、ファミ通文庫等の小説賞に応募も落選したチュグミシリーズのエピソード3。エピソード1は2002年電撃大賞に応募も落選。電撃HP短編賞に応募の「奥様はスライム」の元ネタガジェットが、形状記憶スライム=グミ。エピソード3はSFとしての蘭蛇帝が機械化明王として登場しますが、エピソード1は王道中世ファンタジーのストーリーです)