第34話 仄暗い獣欲

スキル STRUP 収束

タロット ミラクル 新規

タロット ロスト 新規

タロット タイムシフト 新規

タロット ストップ 新規

タロット ジエンド 新規

タロット リザレクション 新規

タロット リカバリー 新規

タロット パワード 新規

タロット フレア 新規

タロット ディープシー 新規


今回は新規が多いな。


***************************************


名前:

 田中雅司

レベル:

 143

職業:

 無職

ステータス:

 STR 139(139,000)

 DEX 133(1,330)

 AGI 129(1,290)

 VIT 130(1,300)

 MAG 128(1,280)

 MEN 131(1,310)

スキル:

 ガチャ Lv.2 (0pt)

 鑑定 Lv.4

 偽装 Lv.3

 空間収納 Lv.2

 探査 Lv.3

 チャージ Lv.7 20% 7/7

 HPUP Lv.1 10

 STRUP Lv.3 1,000

 DEXUP Lv.1 10

 AGIUP Lv.1 10

 VITUP Lv.1 10

 MAGUP Lv.1 10

 MENUP Lv.1 10

タロット:

 ソードストーム Lv.1 5/5

 ドラゴン Lv.2 2/2

 クリエイトソード Lv.1 100

 グリフォン Lv.2 2/2

 フライングスピア Lv.2 12/12

 シールド Lv.2 4/4

 ミラー Lv.1 10/10

 スケルトン Lv.1 40/40

 サンダー Lv.1 1/1

 デス Lv.1 1/1

 ワープ Lv.1 5/5 10

 タイム Lv.1 3/3 30sec

 スカイ Lv.1 10/10 30min

 ミラクル Lv.1 1/1

 ロスト Lv.1 1/1

 タイムシフト Lv.1 1/1

 ストップ Lv.1 1/1

 ジエンド Lv.1 1/1

 リザレクション Lv.1 10/10

 リカバリー Lv.1 100/100

 パワード Lv.1 10/10 1hr 100

 フレア Lv.1 5/5

 ディープシー Lv.1 3/3


***************************************


「また、単独では微妙そうなものばかり。明日一通り試してみるけど、組合せのセンスが問われるな」


「ふーん。何が出たか聞いても良いかい?」


「ああ」


別に、隠すものでも無いしな。

それより、バスタオルだけだと風邪引くぞ。


「STRUPが収束、後は新規で、ミラクル、ロスト、タイムシフト、ストップ、ジエンド、リザレクション、リカバリー、パワード、フレア、ディープシー」


「ごめん、物騒なのが混じってる気がするんだけど、効果を聞いても?」


物騒?


「まずはSTRUP収束で、効果がアップ」


「前で100倍だっけ・・・200倍とか言わないだろうね?」


「あのなあ・・・」


何その小刻み。


「10倍、100倍だから、1,000倍になったぞ」


「効果おかしいからね?」


そうか?

元ステータスが低いから、賑やかし程度だが。


「あとは・・・ミラクルが、一定時間、自分達に都合が良い事が起きる様にする効果。複数人にかけると効果時間が激減する」


「奇跡の程度にもよるけど、危険そうでは無いか・・・」


何故判断基準が、危険かそうでないかなんだ。

危険なスキルなんてあってたまるか。


「ロスト、が、対象の存在、事象、事実、過去、未来などを無かった事にするスキル」


「使っちゃ駄目だからね??!」


俺の肩を掴んで揺らすセライア。

おい、落ちてるし揺れてるぞ。


「タイムシフトが、過去、または、未来に、任意の対象を移動させる」


「それの何処が微妙なスキルなのかなああああああああ?!」


過去に戻ってロストかけるとか・・・いや、現在でロストかけても一緒か。

使えねえ。

元の世界なら、株やら競馬やらで大儲けだが。


くいくい


セライアの視線を自分に誘導してやると、気付き、しゃがみ込む。


「とりあえず、風呂入ったらどうだ?」


「・・・マサシも一緒だからね」


分かった分かった。


ちゃぷん


「それでストップが、対象を時間の流れから隔離し、永久に停止させるらしい」


「解除方法は?!」


「また別スキルかなあ?」


「禁止、禁止だからね!」


何故・・・


「それで、ジエンドが──」


「うわ・・・絶対ヤバそうなスキルだね」


セライアが、緊張の面持ちでこちらを見る。


「全てを終わらせる、らしい」


「絶っっっっ対に使っちゃ駄目えええええええええええ!!!」


セライアが立ち上がり、俺の頭を掴んで揺らす。

落ち着け。


「富でも名誉でも、私の身体でもサラの身体でも、侍従の身体でも、貴族令嬢の身体でも・・・何でも差し出すから、絶対に使わないで!」


うわ、超マジ泣きしている。


「こういうのって、ジョークスキルであって、本当はしょぼい効果しか無いに決まっているんだよ。普通に考えて、一般の人に、全てを終わらせる──世界を破壊しそうなスキル、神様が渡す訳が無いだろ?」


「でも・・・使わないで欲しい」


病的な心配性である。


「例えばそうだな・・・神様が既にたくさんの世界を運営していて、その状況で、同僚の神様からややこしい世界を押し付けられたら、面倒だから壊れても良いやって感じで、適当な事をするかも知れないが」


「妙に具体的な話やめて?!」


あり得無いって。


「本当に・・・何でもするから・・・そのスキルだけは」


ガチだ。

セライアが、懇願する。


そっと頭を撫で、


「大丈夫だよ。それより──何でもすると言ったね?他の人には興味がない。セライアには今晩──」


耳元で囁く。

今晩、猫耳をつけて、ご主人って呼ばせたり、御奉仕するにゃん言わせたりする。

いや、猫耳だけではない。

メイド服も仕入れてある。


俺がくらい欲望を秘めた眼で見ると、セライアは屈辱に真っ赤になりながらも頷いた。


「後のスキルは一般的なものばかりだな。リザレクション、文字通り相手を蘇生する」


「ごめん、さっきのジエンド程のインパクトは無いけど、明らかに天地の法則を覆す超絶神スキルだからね」


一般的だと思うが・・・


「リカバリー。対象を完治させる。病気や部位欠損、呪い、あらゆる事象が対象らしい」


「リザレクションよりマシだけど、やっぱり神スキルだよ・・・」


だいぶランクが落ちた。


「パワード、1時間だけ、全ステータスを100倍に微増させる」


「うん、超絶神スキル」


こんな抑揚の無い絶賛の言葉、始めて聞いた。

驚いたフリするのも疲れたらしい。

俺も、いちいちつまらないスキル説明読み上げるの、疲れた。


「で、フレア。最寄りの恒星のフレアを召喚する」


「・・・危険極まりないから使わないでね?」


「いや、フレアって、すげ一般的な魔法だから」


大抵のRPGに出てくるよね。


次で最後か。


「で、ディープシー。世界を『深海』に閉ざす」


「絶ええええええっ対使っちゃ駄目えええええええええええええええ!!!!」


セライアが立ち上がり、また俺を揺らす。

いや、今の説明の何処に反応したんだ?


「とにかく、駄目えええええ!!なんか、魂が叫んでる。絶対に駄目、お願いだから!!」


「・・・あれも駄目、これも駄目ではな・・・」


使って確認しないとフラストレーションが。


「お願い、何でも、何でもするから。何でもさせるから!!!」


うあ・・・またマジ泣きしてる。

ジエンドの時みたい。


「分かった。後で・・・分かってるよね?」


実は、出来心で、猫の尻尾も買っているのだ。

流石に、断られると思って使うつもりは無かったのだが。

ディープシーとジエンド、この2つの反応からすれば、いけそうだ。


猫耳、猫尻尾、メイド服で、可愛いポーズを取らせて・・・にゃんにゃん言わせつつ・・・ロビットに譲って貰った一眼デジカメで・・・


俺の邪な表情に気付いたのだろう。

セライアは、湯船から出ると、真っ赤な顔で、


「あの──身体、念入りに洗っておきます」


いや、別にメイド服は高級品でもないので、気を使わなくても良いですよ・・・?

それこそ、この前お披露目の時に着ていたドレスの方が数桁高い。

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