第17話 ベッドの中で
ジジジ・・・
シールドが発動、プラズマを吸収、無効化する。
「ぬおおおおおおおお?!」
「グリフォン!」
ガッ
召喚したグリフォンが腕を薙ぎ、トカゲが広げつつあった翼の片方と、身体の一部を切り裂く。
うわ、ずれた。
「ドラゴン!」
ゴウッ
「ぬおおおおおおおおおお!」
炎は完全にトカゲを包み込んだが、抵抗され・・・頭部だけが焼け残る。
使えねえ・・・
「そなたに神撃を!」
トカゲの目が光る。
力の奔流が迫る──が、発動を維持しているシールドに無効化され、消失。
「お返しだ、ミラー!」
コウッ
トカゲの頭部が焼け爛れてグロく。
うっわ。
「フライングソード!」
残りの残弾を全部撃ち込み・・・
トカゲが沈黙した。
・・・疲れた。
ふと見ると、セライアがぽけーっとしている。
「セライア、どうした?」
「うん・・・神代より伝わる災厄、魔竜アルト・・・それが目の前であっさり倒されたのを見たら、流石にどうして良いか分からないよ」
「・・・黙ってると思ったら、そんな設定一生懸命考えていたんだな」
空想系少女。
厨二病?
「マサシ、やっぱり、キミの子種が欲しいよ」
「はいはい、最終日にね」
「もう、キミが魔王を倒せば良いんじゃないかな」
「無理に決まっているだろ」
自分の力量は把握している。
現地住民に比べ、俺は遥かに弱い。
***************************************
名前:
田中雅司
レベル:
87
職業:
無職
ステータス:
STR 82(820)
DEX 76
AGI 77(770)
VIT 78
MAG 74(740)
MEN 76
スキル:
ガチャ Lv.2 (40pt)
鑑定 Lv.4
偽装 Lv.3
空間収納 Lv.2
探査 Lv.3
チャージ Lv.3 10% 4/4
HPUP Lv.1 10
STRUP Lv.1 10
AGIUP Lv.1 10
MAGUP Lv.1 10
タロット:
フライングソード Lv.4 0/16
ドラゴン Lv.2 1/2
クリエイトソード Lv.1 100
グリフォン Lv.2 1/2
フライングスピア Lv.2 4/12
シールド Lv.1 2/3
ミラー Lv.1 9/10
スケルトン Lv.1 20/40
サンダー Lv.1 1/1
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例えばリュウは、レベルが数億、STRは数百億あるとか。
お前が倒せよ。
案外、異世界人の攻撃しか通じないとか、ユニークスキルがあるのかもしれないけれど。
「マサシはレベル幾つになったの?あんな大物を倒せば、レベルが凄く上がってそうだけど」
「ああ、もう87になったよ」
「87?!」
え、俺また何かやっちゃいました?
現地住民に比べて上がるのが早すぎる?
まいったな、これでも成長速度アップ無いんだぜ?
「・・・レベル数百万クラスの魔物を倒しているのに・・・キミ、レベル上がるの遅すぎるでしょ」
上げて落とす系妄想。
いや、本当に俺のレベルアップが遅いのは確かだと思うけど。
レベル数百万どころか、レベル数百でも勝てねえよ。
成長速度アップよこせ。
「それにしても・・・キミのユニークスキル、何が何だかさっぱり分からなかったよ。説明して!」
俺は溜息をつくと、
「それはベッドの中で良いかな。今は、もう少しレベルを上げたいからな」
何せ、俺はレベル数百万の敵を倒してもレベルが上がらないらしいからな。
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