第8話 超凶悪なドラゴン
<受け取るが良い>
香菜山が受け取った剣は・・・
名称:
神授の剣
説明:
退魔の剣。
闇に属する者に強い。
破壊されない。
所有者[香菜山詩織]以外は使えない。
他にも使い方が諸々。
強いな。
俺の探査に反応したの、これだな。
「あの・・・田中君・・・田中の高価なアイテムを使わせちゃったし・・・これを」
いやいや。
「それは委員長の物だよ。聖女の責務から逃げてはいけない。それは・・・この世界の人々の、祈りに対する・・・裏切りだ」
いいからさっさと異変とやらを解決してきてくれ。
俺はその間遊んでおくから。
「そんな・・・私・・・自信・・・無いよ・・・」
香菜山が、肩を落とす。
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名前:
香菜山詩織
レベル:
41
職業:
聖女
ステータス:
STR 23,214
DEX 21,311
AGI 24,133
VIT 32,116
MAG 213,446
MEN 277,156
スキル:
神聖魔法 Lv.10
秘蹟 Lv.9
成長率アップ Lv.5
成長速度アップ Lv.5
***************************************
黙れよ。
超凶悪なドラゴンが、お外こわあい、とか言いながら、くねくねしている様子が幻視される。
にしても、秘跡、一気に上がってるな。
恐らく、8個目までクリア→8になって、此処で8→9になる想定なのだろう。
ガバガバ過ぎる。
--
何か御礼を、としつこく言われて。
絶対に俺の事は秘密にした上で、他の女子の下着を入手して欲しいと頼んだ。
そして、翌日、香菜山のもとへ。
再び王女に捕まる。
暇なの?
「田中さん!」
「はい、何でしょうか?」
警戒しつつ、問う。
「何故・・・存在しない筈の、第九の聖地を知っていたのですか?!」
それな。
「この前話した、冒険者ギルドにいた、謎の人物から聞いていたんです。聖女に色々詳しいようでした」
「・・・」
王女が、深刻そうに考え込む。
「それと・・・香菜山さんを助ける為に、高価なアイテムを使って下さったとか・・・魔法強化された神聖銀のゴーレムを撃ち抜くマジックアイテム・・・値段をつけるなら、国が1つ買えるでしょう」
大袈裟な。
「あれは貰い物ですので・・・大切な友人を守る為に使ったんです。満足していますよ」
「田中さん・・・」
王女がしんみりとして言う。
別に、論理に破綻は無い。
同郷の者を助ける・・・異世界転移者として、一般的な行為だ。
「すみません、約束が有りますので」
そう告げ、王女様のもとを辞した。
--
「これが約束の物です・・・ごめんなさい。何も聞かずに下着を渡してくれる親友なんて、2人しかいなくて・・・」
2人か・・・もっといけるかと思ったが、残念。
「それで、これは誰の物?」
「・・・!それは・・・言えないわ」
香菜山が顔を背ける。
まあ、友人を庇う意図、ってのは分かるけど。
俺としては、誰が『使用済』かは、管理しておきたい。
『初物』を積極的に狙いたいからだ。
「教えて欲しい。俺は使う際、その娘の名前を呼び、顔を思い浮かべながら使うんだ」
「・・・本当に最低ね、貴方」
ですよね。
香菜山の蔑みの視線はもっともだ。
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