第10話 条件

「誰だ?」


言いつつ、鑑定を行使。


***************************************


名前:

 セライア=リン=グロウリア

レベル:

 4,311

職業:

 メイガス

ステータス:

 STR 377,144

 DEX 366,533

 AGI 311,116

 VIT 300,224

 MAG 74,133,221

 MEN 66,449,412

スキル:

 全魔法 Lv.10

 空間収納 Lv.6


***************************************


うん、抵抗したら息をするだけで殺されるな。

香菜山達のステータスは異常に強いが、一部の現地人、更に強い。

むしろ、俺達必要なのか?


「んん・・・何か、魂を覗かれたような・・・これは、ステータスクリスタルを使ったような・・・解析、またはそれに類するユニークスキルかな」


バレてる。


「それで、話って何だ?」


「うんうん、これなんだけどね」


どす


女──セライアが出した袋。

中には・・・大量の下着?!


セライアはくすり、と笑うと、


「大丈夫、ちゃんと未洗濯の物だよ。可愛い娘を見繕って、それぞれ別の人から──」


・・・何処まで知ってる?!

まさか・・・もうバレた・・・?


「もっとも、未洗濯、未使用の人物であれば、容姿は関係ない、かな?」


・・・これは・・・


だが、あの量の下着は魅力的だ。

何十連できるか・・・


ごくり


俺は、生唾を飲み込む。


「私は、キミの味方だ。キミの事を、王家に漏らすつもりは無い。キミに何かを強制もしない。この世界で疑われない為の情報も提供するし、必要であれば望む物を提供しよう」


セライアが、袋をポンポン叩く。

く・・・しかし・・・


「理由、かい?2つ有る。1つ目は、キミが積極的に奉仕をしてくれなくても、十分にこの世界に貢献してくれている。自由を束縛されるのが嫌なんだろう?自分が参加しなくても良い様に、他のクラスメートを手助けしてくれて・・・あれだけでも十分に助かっているんだ。もう1つは──」


セライアは、俺を見て、


「純粋な興味だ。キミの強さ、スキル・・・大いに興味が有る」


・・・ガチャは、未知のスキル。

何が出るかの記録をつけておけば、後世役に立つ、か・・・

セライアの協力があれば、無限連できるしな。


「なるほど・・・それで、その下着は貰えるんだな?」


「勿論。だが、条件が有る」


条件?

俺の中で、警戒心が頭をもたげる。


「私の下着も貰って欲しい」


「それは、俺も望むところだ」


何かの罠?

例えば、自分の下着を取り込ませたら、スキルを乗っ取れるとか。

いや、考え過ぎか。


「有難う──では、どうぞ」



・・・?!?!



セライアが胸を張り、両手を大きく広げる。

待って欲しい。



まさか・・・



「脱がせて欲しい、それが条件だよ」



・・・ちょっ


痴女?


仕方がない・・・


見ないようにして、無心になって・・・

セライアの服に手を入れ・・・


幸い、ブラを外した事はある。

自分につけ外しした時だ。


・・・あれ。


「しまった、フロントホックだった・・・」


セライアがポツリと言う。

何・・・だと・・・

高難易度過ぎる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る