第5話 異界よりの旅人

36ptにしかならなかった。


あれは知り合いではないらしい。

まあ、名前も知らないしな。


合計42ptだから・・・


スキル:

 空間収納→収束されました


スキル:

 探査→新しい能力が発現しました


タロット:

 フライングソード→収束されました


タロット:

 クリエイトソード Lv.1 100


100?


鑑定してみると、MPを100消費するらしい。

使用回数制ではないんだな。

今のMPだと・・・2回使える。

MPが毎日全快するなら・・・悪くない。


***************************************


名前:

 田中たな雅司まさし

レベル:

 37

職業:

 無職

ステータス:

 STR 40

 DEX 39

 AGI 38

 VIT 38

 MAG 39

 MEN 39

スキル:

 ガチャ(2pt)

 鑑定 Lv.3

 偽装 Lv.2

 空間収納 Lv.2

 探査 Lv.1

 チャージ Lv1 1/1

タロット:

 フライングソード Lv.2 10/12

 ドラゴン Lv.1 0/1

 クリエイトソード Lv.1 100


***************************************


何気に、今まで上がらなかったレベルが一気に上がっている。

1ずつ上がるのではなく、蓄積されて一気に上がる方式なのかも知れない。


あー、11連やりてえ。


--


MPは、寝なくても少しずつ回復するらしい。

MP消費型タロット増えないかなあ。


クリエイトソードの使い勝手は微妙。

木や岩、ウサギや芋虫程度なら切れるけど、トカゲを切ったら折れた。

辛い。

フライングソードで倒した。


そろそろまた、香菜山かなやまから下着を貰おう。

そう思い、城へと向かう。


・・・また王女・・・しかも、女騎士に女神官まで。

下着もくれない癖に。


「田中さん!聖女のスキルについて街中で聞いたって話・・・詳しく教えて下さい!」


え、あれは聞いたんじゃなくて、鑑定で調べただけで・・・ああ。

そうか、疑われているんだ、鑑定スキル所持を。

なら・・・


「といっても・・・冒険者ギルドで普通に聞いただけですからね」


「何処の冒険者ギルドですか?いつ?誰から?」


女神官が尋ねる。

うぬぬ・・・

ボロを出さない様にしなければ・・・


「えっと・・・近くの、オシリスギルドにお世話になっていて」


ここまでは本当。

1番近いのだ。

というか、それは報告が行ってる筈。


「白いシルクハットを被り、口元を赤い布で隠していて顔は分からない。格好良い裏地が真紅、外が漆黒のマント、タキシード姿で・・・」


うわ、疑問符浮かべてる。

この世界では有り得ない服装か。

何とか言葉を尽くして説明する。


「異界の服・・・何者だ・・・?」


女騎士が訝しがる。


くそ、冒険者PTが話しているのを小耳に挟んだって言っておけば良かった。


「さあ・・・分からない。特に怪しいとも思わなかったし、あまり覚えてないんだ・・・そうだ、この世界は来たばかりだけど、すぐまた立ち去るって言ってたから、もうこの世界にはいないんじゃない?」


ナイスリカバリー。


「自力で異世界渡航?!な・・・何者ですかあ?!極めて怪しいじゃ無いですかああああ」


ナイスリカバリーじゃないっす。

ですよね。

自分でも気付いた。

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