概要
親友の死の真相を追い求める少女と、普通の少年が送る青春ストーリー
__ある春の日のこと、ある高校の中庭で、|篠倉 彩《ささくら あや》と言う2年の女子生徒が亡くなった。死因は地盤固定用の金具に背中から転倒したことが原因の失血死であった。警察は事故死と断定。彩の両親は、学校側に損害賠償請求をしたが、棄却された。それから1年、彩の親友であった|咲蕾 寧々《さくらい ねね》は、彩は事故死ではなく殺されたのだと確信し、犯人に憎悪を抱きながら探していた。彩の敵を討つために、けれど犯人は見つからない……。そんなある日、寧々が殺害現場の中庭で涙を流していると、ハンカチを差し出してきた少年がいた。他クラスだが、同級生の|佐久良 優斗《さくら ゆうと》であった。優斗は、彩の死にあまり関心が無くその態度に妙な感情と、次第に抱いていた喪失感や悲憤の気持ちを和らげ、寧々を前へと進