第21尾.強欲Vs.付喪神

 さて、翌日の月曜日。妖狐は、残りの6人の仲間を集める為に、いつもの4人に連絡をした。「龍成たつなり」、「ぬえ」、「密狸みつり」、「天羅てんら」の4人はOKを出した。


「さてと、残りの2人は、どうしよう?」 


 と妖狐がぼやいていたら後ろから、


「ブラッド=エレーナ=みさお=ハーヴェスト」が話かけてきた。  


「どうかしたの、アリス? 」


「実は……。」

 と今までの経緯を操に説明して、仲間集めをしていると言うのをはなした。


「アリス、そう言えばあの人形騒ぎの件のお礼まだだったよね。」 


「うん。……えっ、まさかやるの? 操ちゃん。」


「勿論、アリスのピンチに駆けつけるのが仲間じゃないの? 」


「分かった、今回のに参加するのはいいけど命の保証はないからね。操ちゃん。」


「分かった。」


「仕方がない、に頼るしかない。」

 そして、妖狐はある人物に連絡をした、その人物とは?


「あんた、私と手を組まないかねぇ、――よ。」


「あら、結構否定的ね。でも、強いのがごろごろいるところで戦った方がさらに強くなれていいと思うが、どうかな?」


「分かった、あんたが先に行って姿を確認すればいいのね。」


 そして、決戦日当日、妖狐は5人と一緒に、『天使の舞闘場』へと向かった。

「あら、あんなに否定的な口調で電話していたのに、こんなに早く来るなんてね。『九十九魎鬼』。」

「ふっ、お前から頼んでくるなんて、珍しいこともあるもんだな。」

「うるさい。……さて、敵が来たよ!」


「来たか、娘よ。これらがお前の選んだ戦士か。さて、戦いの形式だが、1対1の戦いを3回、2対2の戦いを2回行う形式のものだ。」


「……ねぇ、これって。龍成。」

「あぁ、これ、」


「「テニスの団体試合の形式じゃねか!(ないか!)」」

「どうかしたのか2人共、少し作戦会議するぞ。」そう言った天羅は、妖狐と龍成にツッコミをして作戦会議をした。


 そこから10分後。


「よし、これで決まりこれなら堕天使だっけ、そいつらにも勝てるはずだ。」

 

 舞闘場は正方形で隅に柱が建っている。そしてチェスのような、模様を描いている。

 そして、ベルが、

「第1試合、『九十九魎鬼つくもりょうき』対『マイク・モンタウス』。始め。」


「始めまして、俺は、マイクだ。早速だがここで終わらせてこの試合を勝利へと導いてやるからな。だから、あんたは、大人しくやられろ! 『具現化(エイプリル)』。俺のactは、その場に有る物を消し、その場にない物を出現する力だ。」


「説明、有り難う。だが、あんたと俺のactは少し相性が悪い。」


 マイクが「なんだと」と怒りだし、ナイフを出現して魎鬼に斬りつけようとしたとき、


「何だ今のは、俺の手から、ナイフが。」


「逃げた何言ってるんだ、そのナイフは。」

 そう言った魎鬼の所にナイフが

「……い、今のはウソだ。俺は『強欲の(エイプリル)マイク』だ。こんなクソガキに負けていいわけではない! 」

 と、マイクは次から、次へと、道具を具現化して、マイクは攻撃してかいくが、道具は言うことを聞かず、魎鬼の元へ置かれていく。

「俺のactは、『意思持つ道具の反乱(ツクモリベリオン)』道具に意思を与える力だ。」


 そして、

「来な、『塵塚大王』! 」

 巨大な道具の塊ができた。その形は武者の様なものであった。

「いけ。」

 そう言った人の形をした道具の塊はマイクをギリギリのところを狙い、攻撃をすかした。

「……興が醒めた。今回は俺の負けにしてやる。」

 魎鬼は妖狐の元へ戻った。


「いいの魎鬼? 」


「もういいんだ。じゃ、次頼んだ。二人共。」


 一方的マイクは、


「あっちの戦士は、お、恐ろしい。」


「何、心配はいらん。私のactとこいつのactがあれば行ける。だから、任せろ。」

「ルーシィ……。」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る