第28尾.進化する戦い
「アリス、教えてあげるよ。僕の『actress2』は、『僕の半径5mの物質の重さを自由な乗倍数を与える』actだ。」
「……、えっと。つまり、先生の『ある範囲の物質が重くなる』と要約すればいいの
かな?」
「要約し過ぎだが、
さぁ、いくよ。『乗倍する重さactress2』!
グラヴィティー・フィールド!」
そう言うと、二条橋の半径5mの物質が地面にめり込まれていく。
近づく、二条橋に対して妖狐は、
「壱尾、拾弐煩悩。弐尾、弐拾肆煩悩。参尾、参拾陸煩悩。肆尾、肆拾捌煩悩。伍尾、陸拾煩悩。陸尾、漆拾弐煩悩。漆尾、捌拾肆煩悩。
捌尾、玖拾陸煩悩。玖尾、佰捌煩悩……。」
と、妖狐は煩悩の数をかぞえていた。
「どうした、アリス。煩悩の数を言って、諦めたか?」
妖狐は、刀をスッと上にあげて、
「先生、あなたの煩悩は、――何ですか?」
と言い、刀を力強く振り下ろす。
「『剣撃剣舞』。
妖狐の繰り出した、飛ぶ斬撃は二条橋へと、
吸い込まれる様に飛んで行った。
「悪いけど、アリス。その攻撃は、見飽きる程、研究させてもらったよ。」
そう言った、二条橋は飛んで来た斬撃をナニカによって打ち消した。
「今のが、僕の『actress3』、ポイントグラ
ヴィテーション。『僕の視認できる物質や空気を好きな乗倍数を一点のみを操る』actだ。
でも、これを使うと『actress2』は使えない。さぁ、アリスこれで終わりだ、『ポイント・ グラヴィテーション』!
アリス、君の体重を10の乗数、倍にした。」
そう言うと、アリスとその周りがめり込まれていく。
「ぐっ……、キャァ!」
「どうだい、アリス。僕のactは、イナホさんには、劣るがあまり見誤まらないことだね。」
そう言った、二条橋は後ろに向いた。
瞬間、ナニカが二条橋に襲う。
「私の方も甘く見ないことだね、二条橋
先生。」
妖狐である。
「なっ……。でも、これで終わりだ、『actress2』グラヴィティー・フィールド!」
「念鎖、『チェーン・グレイズ』。悪いけど、動きを封じさせてもらったよ。
そして、『神のモード・天衣無縫』。
これが神としての力の『actress3』これ
以上の解放はないと思う。」
「……。悪いけど僕は、神を信じない主義でね何せ、科学こそが僕の信じるものだから。
体が封じられても、これは使えるからね。
『ポイント・グラヴィテーション』!」
二条橋がある一点が歪み、めり込まれていくが、そこに妖狐はいなかった。
「知ってる?二条橋先生、神ってのは何事にもとらわれはいけないんだよ……。」
「アリス、君は一体?」
「私は『有栖川妖狐』、しがない狐さ。
『狐砲烈破』!」
「ゴッファア……。や、はり。君は、つ、よい。な、アリス。君は合、格だ。」
「……。ありがとうございます、二条橋先生。」
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