第24尾.決戦、蝿龍Vs.狐

 最終戦、アリスはあの姿で壇上で瞑想していた


「みっちゃん、鵺ちゃんの想い、龍成の想い、天羅ちゃん、操ちゃんの想い、魎鬼の想い。

 私は、この六人の想いを背負っているから、

 今ここに立ち、勝ちに行く!」


 そう思っているアリスである。


「……、ようやく来たね。ベル」


「さぁ、始めようか、アリス。最後の戦いを」


「最終戦、『有栖川妖狐』対『ベル・スナッチ・ヴィゼル』始め!」


「アスモス・ナデウス」の声で、勝負は始まる


 アリスとベルは、まずは様子を伺っている。先に動いたのは、ベルである。

 ベルは、蝿龍である『暴食する蝿龍』を出現させ、アリスに食べるが如く、空間を削った。

 アリスは……、


「悪いけど、それは空気のレンズで作った、虚像だよ。後、空気を削るならこんなの、行けっ『穿空』!」


 空気の刃が、ベルを襲うが、蝿龍がそれを『吸収』した


「行け、『ウィンドエッジ』!」


「あれって、私の『穿空』を吸収したの? でも、私のactはこれだけじゃないよ」


 アリスは、懐から金属製のコインを出すやいなやそれを弾き、そして片手に電気を帯電させてそれを


「いくよ、『電狐雷砲でんこらいほう』!」


 電気のビーム、それはレールガンを彷彿させるようなビームがベルの放った空気の刃と衝突する


「……。さて、行きますか」


 そう言ったアリスは深呼吸し、大きな声で


「『神妖混濁』のモード!」


 アリスの腕は黒くなり、白い羽衣を纏い、その姿は神々しい天狐の様だった


「さて、始めようか、楽しい楽しい『剣撃剣舞』の世界へ!」


 アリスはベルに向かって走り、斬撃を入れようとする。だが、蝿龍がベルを守る様に空間を削り、アリスを引きつけて、アリスを食らおうとするが、アリスは瞬間に逃げ、ベルの上へ『妖刀・血漆』で、斬り付けるが、蝿龍がそれを守りアリスを食らおうとする。が、アリスはそれをかわし、少し距離を取る


「ダメね、あの龍がいるから、攻撃できない。……、電気を、ダメそれだと私が逆にやられる。どうすれば、あっ、イチバチだけど、やりますか」


「どうしたの? アリス、もっと、私と遊ぼうよ」


「悪いけど、ベルこれで終わらせてあげる」


 そう言った、アリスはベルに向かって再び『電狐雷砲』を放った


「『剣撃剣舞』。」


 と、呟き雷の砲撃と一緒にベルに向かった


「それも、食べ……。ハッ、ダメッ」


「そう、あなたのactは、多分、時間制限が、ある。そして、その時間がくるまで、吸収は出来なく、同じ力は吸収は出来ないと、推測した。だから、私はこれを出して、あなたは吸収出来ないと考えた。」


「……っ!」


「これで、終わりっ。『玖尾閃撃』!」


 ベルに放った斬撃は、三つの筋を描かき、綺麗なアスタリスクをして、九つの斬撃を放った


「私、負けた。でも、色々分かった」


「今までの経緯を教えて、ベル」


「私達は、煉獄の世界に住んでいた。ある日、サンタと、マイクが、『他の世界を征服しよう』と言った。」


「……ベル、そんな奴らより私のところに来ない?」


「……うん!」


 アリスは、ベルを仲間として加えた。

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