第5尾穹星神話祭(喧騒と式神)
さて、もう九月である。九月といえば運動会だがこの那騎袖高校は31日に運動会をして、10月1、2日に文化祭をする。那騎袖高校はこのイベントを『
そんな、準備している最中アリスと天羅は対峙していた。
「どうした妖狐そんなものか、そんな力では私は倒すことはできないぞ。」
「分かってる。でも、いきなりメインに行くのもおかしいからね、まずは下準備ってことで、まだまだいくよ。」
何故こうなったかと言うと、アリスと天羅が文化祭で何をするかで話し合いをしていたら、アリスの『トリックアート』派と天羅の『ストラックアウト』派で言い争い、天羅が「私とアリスが決闘して勝った方の催し物でやる」と言うことになった。
そして、放課後になり今に至る。
「おいおい、そんなちんけな攻撃じゃあ、私の『黄金回転(ジャイロ・スピン)』に敵わないどころか劣って見えるぞ! そら、もう一発。今度はジャイロ回転だが、どうする妖狐。」
「悪いね天羅ちゃん、下準備は終わったんだ。だからここからは本気でいくよ。『九尾解放!血戦壊崩』! 」
そう言ったアリスは狐の耳に九つの尻尾が現れ、テストで纏った衣装(片方袖がない和服)がそこにあった。
そして木球はアリスの気迫で失速し、落ちた。
「そうでなくては面白くない、私も本気でいくぞ! 食らえ『完全なる黄金長方形の回転』! 」
天羅の出した止まらない回転を纏った木球がアリスを襲う、そしてアリスは…
「よし、クリーンヒット、これを食らえば…」
「「ひとたまりもない!!! 」」
「でしょ、天羅ちゃん。」
分霊術である、『儚い道化師(アリスオブジョーカー)』で天羅の攻撃をかわしていた。
「言ったでしょ? 本気でいくって。さて、私の攻撃はかわせるかな?」
そう言ったアリスは天羅に向かって走り、気を練りその気を一気に、
「狐砲烈破!! 」
天羅の腹部に手を当て、放出した。
「…妖狐、はやっぱり…強いな、」
倒れる天羅は薄れゆく意識の中、呟いた。
1ーC催し物は『トリックアート』で、決まったが、それは大まかなものであり、細かい物が決まっておらず。次はそれの決め事をしないといけない。
すると、アリスがあるが物語を思い出した。それは『不思議な国のアリス』である。それをみんなに伝えると即決し、すぐに準備をした。
アリスと天羅との出会いそれは、アリスが中学転校の頃に仲良くなったのが貝塚天羅である。ある日のこと、
「おい、返せ! じーさんからもらった大切な球だ!返せ不良共! 」
「女のクセに球遊びか。」
「おもしれー。でも、これを壊すとどうなるかがもっとおもしれぇことになりそうだよなぁ! 」
そう言って踏み壊そうしたとき、片方の不良がいきなり倒れた。
「おい、どうした。」
「どうしたもこうしたもないよ、不良さん達弱い者イジメは良くないよだから私が裁く。」
「うるせぇ! 取り敢えず壊れろ! 」
が、その攻撃はかわされアリスの竹刀で倒した。
「大丈夫、天羅ちゃん。はい、大切な木球でしょ?」
ここで天羅は気が付いた。この場所は保健室である。
「ここはどこ、確かアリスと戦って。」
「おっ、起きた。一応塗り薬はしたからね。」
「ありがとごさいます。伊達先生、…昔、アリスに助けられた記憶を見た。アリスは強いな。」
「…そうか?もっと、お前も強いと思うが。」
そう伊達が励ましたら天羅は泣いた。
さて、決闘から数日が経った作業の方は、
「全然ッ捗らない! と言うか進んでいるのかが分からない! 」
「…そうだ、あの二人に手伝って貰おう『式神・鏡花、水月』でておいで二人共。」
「「ただいま参上! 」」
「って、何だここ、妖気がすごい何処ですかここは? 」
「今いるのは学校だよ。さてと今日は私の手伝いをしてほしいの。」
「何やっているバカ共、こう言うのはな自分たちだけでやってこそのものだろうがバーカ、バーカ、ヴァーカ! 」
「そう言うな荷穂、コイツらだって悪気あってやった訳じゃないだろう。」
「そうですよ荷穂先生。」
そして、約20日掛けてトリックアート『御伽の国アリスワールド』は完成した。
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