2話 ベルトの所有者 Aパート
『見つからないように、
「さあ、行きましょう。
髪の長い女性のあとに、
「どうしたの? 早く、車に乗って」
川とは
『このままだと、おねえさんに見られちゃうんだけど』
「そのベルトを作っている
ツバキと名乗った女性がエンジンをかけた。風の音とともに冷房が効き始める。
おもちゃを作っている会社として、まだ
最近では
『オレは、ジュンヤ。それで、どうやったら元に戻れるのか――』
「スイッチを押して、
『
大きなシルエットが光に包まれた。
「戻った」
「木が、戻ってない」
悲しそうな少年を見て、ツバキも悲しそうな顔になった。
「
きれいなおねえさんに
「
カフェのようなおしゃれな机をはさんで、二人が椅子に座っている。やわらかな白を
「
「上って?」
「
「なるほどなあ」
ジュンヤは、ツバキの
同じクラスのフワと、その兄であるアキラ。二人のことを考えることはできなかった。
「だから、返してくれるかな」
「え?」
ジュンヤの手が、銀色の
ベルトは小さな手でつかまれ、
「持っていたら、さっきみたいに、
「……」
「ペジっていう
いちど
「でも、これ、オレが買ったし」
つぶやいた少年は、固く
「ちょっと待ってて。
鞄からピンク色のスマートフォンが取り出され、
「
相手の声は小さくてよく聞こえない。
「本当ですか? いえ。
「なんだって?」
「よくやった、って」
「ん?」
「コロンっていう
言葉の
「ソーグのベルト、持っててもいいんだ!」
少年の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます