10話 ギアは青と、白 Aパート
答えは、もう決まっていた。
「
ジュンヤの
「こうなるような気がした」
こげ茶色のロングコートをまとった青年が、机の引き出しを開く。何かを取り出して閉めた。アキラは、右手に青いギアを持っている。
「なじみのある
「まさか、ギアロードが
「名前なんて
「
「そうだな。
「えー? もうちょっと、こう。……ううん。なんでもない」
二人の
「これは、子供にしか使えない」
「てことは、フワが?」
「なんでよ。かわいくないから、イヤよ」
少年と少女のやり取りを見て、アキラが
「ペジとシグスの力が使える。
「まさか、
「力に
ソーグのベルトを手にしたときとは、
「わかった。オレ、戦う!」
右手でトロンのベルトを
「待てよ? 子供用にしなくても、アキラが使えばよかったんじゃ?」
「おれには、こいつがある」
左手がコートのポケットに入れられる。灰色のギアを取り出した。
「シグスのベルトだ。シグス
「ネーミングセンスがちょっと、アレだよね。おにいちゃん」
名前に
「
「
「なるほどなあ」
「エイスケに、ギア
さっさと出ていこうとするアキラを、ジュンヤが追いかける。
「行くって、どこへ?」
「
フワも二人を追っていく。かわいらしい
「ジュンヤ」
「どうした?」
「おにいちゃんに
「うん。ありがとう。フワ」
「よかったのか?
背の高い、スーツ
「
「
コウヘイの
背が低めの男が
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