第42話「年齢確認」

コンビニでお酒や煙草を買おうとすると店員に年齢確認される。

そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

以前、煙草はお金さえあれば、子供でも自動販売機で購入できました。

お酒の自販機も同様に簡単に購入ができました。

ですが、現在は自動販売機では身分証明ができるものやタスポが無いとお酒や煙草が買えません。また、お酒の自販機は夜間の時間は販売中止になってしまいます。

そこで消費者は24時間いつでも手軽に買えるのがコンビニに足繁く通うようになりました。




ご存知の通り、未成年者に煙草やお酒を売る行為は「未成年者飲酒禁止法」に違反しています。もしも販売してしまった場合、店員に50万程度の罰金命令+前科がつきます。店側も煙草取り扱い免許の取り消しが行われます。




そのため、店員は20歳程度に見える男女には年齢確認をし、もし身分を証明できるものを持っていない場合は売りません。男性はまだ見分けがつけやすいですが、女性は判断がつきにくいので悩む所。




ある店では未成年者に販売したことで警察に出頭を命じられたらしいです。恐らく前科がついたはずなので、今後の就職等にはその事実を記載しなければなりません。記載せずに入社した場合、バレた時点で解雇なのは間違いないでしょう。




以前、筆者が若い男性客に年確(年齢確認の略)した所、キレられました。そいつは、まるでメンコのように免許証をレジに叩きつけてきました。そんなことで一々キレなくても……と筆者は思いますね。




そして、年齢確認だけではぬるいと警察はコンビニに対し、圧力をかけました。それが意味がほとんど無い年齢確認ボタンです。ぶっちゃけ、年齢確認ボタンを押す意味はあるんでしょうか。




以前、梅沢富美男さんがコンビニで買い物した時に店員に年齢確認ボタンを押すよう言われて激怒し、「オレが19(歳)に見えるわけねぇだろ!60過ぎてるジジィをつかまえて押せとはなんだコラ!!!」と暴言を吐いたことも。




最近は聞かなくなりましたが、以前はよく年齢確認ボタンに怒ってパネルを壊したおっさんが現行犯逮捕という話はよく聞きました。




しかし、店員としては意味が無いとわかっていてもタッチするよう求めます。これはおっさんだろうが、おばさまだろうが、若者だろうが、誰に対しても行わなければなりません。でも、正直、意味があるか無いかと言えば無いに等しいです。20歳以上なのに毎回毎回酒や煙草を買う度にボタンを押すのは面倒だというのも正直、わかります。




でも、どうか、年齢確認を求められたりした時は身分証の提示、タッチパネルを押す時は普通に押してあげてください。




一々、定員に怒鳴って、会計の時間を延ばす方がよっぽど面倒ですし、ストレスが溜まるだけです。




コンビニとしては警察に逆らうことはできませんので、無駄と思いつつも従うしかないのです。


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続・普通のコンビニ店員とかなり変わったお客さん達 六恩治小夜子 @sayoko

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