第38話「仕事ばかりの日々に追い打ち」

最近、住宅街店舗で10年以上勤務をしていたA先輩が自主退職しました。

以前から辞めたいと言っては延期してましたが、とうとう退職してしまいました。

筆者とその先輩は最初こそ仲が悪くケンカしていたのですが、後に筆者の働きぶりを認めてくれました。



自分から話すのは苦手な方なので、積極的にこちらから話題を振り、話をしていく内に仲良くなりました。仕事帰りに一緒にラーメン屋に行ったりすることも。お互いラーメンが好きなので、それぞれのおすすめの場所に行って食べた思い出があります。




一度だけですが、ラーメン屋だけどチャーハンがメインで美味しい店に行って、近くの割と高いけどPV揃っているカラオケに行ったこともありました。




筆者はアニメ曲がカラオケの持ち歌ですが、森高千里も歌ったりします。それに軽く驚いた先輩のリクエストで渡良瀬橋を熱唱しましたね。





その先輩が退職し、彼がこなしてきた仕事は全て筆者に降りかかりました。おかげで仕事量は2倍に増え、午後23~午前11時終了というのも珍しくありません。でも、仕事上は午前8時で退勤を切るので、残り時間は居残り作業です。なかなか応えますね……ほんと、自分でもこんなに仕事に精を出すとは思わなかった。そんなぐらいの仕事量です。




さて、ニュース等で騒がれている通り、コンビニは現在、深刻な人手不足。報道では触れられませんでしたが、若い子は汗水垂らして一生懸命働くよりも楽で稼げる仕事がいいという考え方の子が多いと思います。そんな子達からすると、接客はクレームだとか人間関係とかが煩わしいので、そんな所で率先して働こうとは思わないし、そんな所で働きたくない。恐らく、こういう意見が多いと思います。




昔こそコンビニは楽して稼げると思ってる方が多かったですが、今は作業量も増え、やることも増えました。覚えきれず、ちょっと怒られただけで辞めていく人も大勢居ます。報道等でコンビニはブラックだと悪いイメージを持ち、余計、人手不足に拍車がかかります。




そんな中、新入りの子が入り、和気あいあいと仕事をこなしました。

ですが、事件は二日目に起きました。





筆者はその日、22時出勤。住宅街店舗です。品出しをしたり、レジの様子を見て込んでいたら店長を助けたりと仕事をこなしていました。24時前に新入りの子が来る予定です。しかし、来ない……。




24時を過ぎても来ないので店長は履歴書を確認すると、家電のみ記載がありました。夜中なので少々懸念していましたが、やむを得ず電話をすることに。しかし、出ません。



彼を紹介した女の子(別店舗の店員)にも電話し、連絡をとってほしいと店長は頼みました。しかし、望み薄です。そこで保険として近くの別店舗で働く子を一人、こちらに派遣することにしました。




雨が振ってきたこともあり、店内は静かでほとんど人はいませんでした。品出し等は終わらせたので「あとは僕一人でも大丈夫ですよ」と伝え、店長は申し訳なく思いながらも店を去っていきました。




しかし、ここからが忙しい。

洗い物はしないといけない、廃棄引いたり、コーヒーメーカー清掃したり、油の交換をしないといけない、掃除もしなくちゃならない……やることがかなり多くあるのでピッチを上げて働きつつ、接客をこなしていきました。




おまけにジャンプ、ヤンマガ、スピリッツ、週刊誌が大量に入ってくる……。漫画雑誌は輪ゴムをかけ並べきり、時間は食いましたが、仕方がない。コミックも袋詰めしなければなりませんが、そんな暇はない。カゴに入れて放置。朝方やることに。




午前5時に他店から派遣された子が現れ、少々の休憩の後にウォークイン(飲み物倉庫)の整理をこなしまくりました。午前7時に朝便でお弁当が届くのでそれも全て筆者が並べました。




派遣されたその子では高確率で変な場所に置くので、正直、任せられません。とにかくレジだけをさせて、あとは全て筆者がこなします。もちろん、まだまだ完璧ではないですけど、それでも見栄えは良く並べているのではと自負しています。




午前8時で勤務を終えましたが、結局、新入りくんからの連絡はありませんでした。勤務日を間違えて寝ているだけなのか、それともブッチされたのか……? まだ原因はわかりません。




しかし、まあ……疲れた。

ストレス解消に廃棄で出たデザート食べまくりました(笑)

筆者はかなり甘党です。洋菓子の甘さが中毒すぎて好き。

デカイつけ麺も廃棄出たのでがっつり食べることに。




事務所でバイきんぐの小峠さんが司会を務め、ブイチューバーが多数出る「ガリベンガーV」という番組を見て笑っていたら、姐さんに「笑い声むっちゃ聞こえるでー」と突っ込まれました。







さて、来なかった新人君は今後来るのだろうか?

それは彼にしかわかりません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る