第4話「ATM難民」


皆さん、コンビニにATMがあるのはご存知ですよね。

お金が無いけどどうしよう、銀行は公務員だから夕方には閉まるし……。

そんな時、コンビニのATMならすぐにお金を引き出せるので助かる!

そういう経験、多くの人がしていると思います。

ATMなら24時間いつでも引き出せるだろうと思っている人が多いと思います。

ですが、厳密に言うと24時間ずっと引き出せるわけではないのです。

ATMと各種銀行は取引できる時間が違います。

夜中になると提携時間外で引き出せないことも多々あります。

よくこの仕組をわかっていない人が文句を言うことがしばしばありました。

どの銀行がどの時間帯使えるのか?

残念ながら、それは店員でも把握している人はいません。

なにせ、銀行の数は山ほどありますからね。

ちなみに通帳は使えず、カードのみ使えます。




さて、この場合はどうするのか?

まず、違うコンビニに行くことです。

例えば、ファミマで引き出しできない場合、ローソンやセブンに行きましょう。

実はコンビニATMは種類があり、各コンビニによって取扱できる時間が違うのです。おまけに引き出しできる金額の限度や手数料も違ってきますよ。

なので、まずは違うコンビニに行き試してみましょう。

もし、どのコンビニでも無理だった場合は素直に朝まで待ちましょう。

銀行によっても違いますが、朝方になると使える場合がほとんどのようです。

余裕があれば、暇な時間に各種銀行のホームページでATMが使える時間を調べておくと後々役立ちます。




さて、そんなATMでこんな出来事が。




「おい、カードをATMに入れたんだけど飲み込まれて出てこーへんねんけど」




と言う赤い顔した酔っぱらいの若い男が文句が言ってきました。

だが、そんな筈はない。

基本的にATMに入れたカードは用事を済ませれば必ず出てきます。

ATMの画面を見るといつも通り「カードを入れてください」の画面でした。

つまり、この客は酔っ払っていて、自分がカードを財布に仕舞った事すら覚えていないのでしょう。




酔っぱらいに日本語は通じません。

酔っぱらいとは大きい子供です。

子供に理屈を言っても難しくて理解してくれませんよね?

というか、考えようともしませんよね。

彼らには理屈や言葉で説明しても時間の無駄です。

そこで筆者はいつも使うクレカを財布から出し、そのATMに入れました。

すると、あら不思議、きちんと入るじゃありませんか。

もし、巻き込まれたままならATMがカードを認識する事はないはずです。

その一部始終を見た客は「ああ」と納得し、帰りました。

自分がカードを財布に仕舞ったかどうかぐらい、覚えておけよ。

そう内心で思う筆者でした。



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