第34話「Dが来ない」
皆様、おはようございます。
もしくはこんにちは、こんばんはでしょうか。
最近色々有りすぎたので書く時間がありませんでした。
その色々を書いていこうと思います。
その日、筆者は住宅街の店舗で勤務でした。
水曜日なので割と暇で作業は順調に進みます。
コンビニは場所にもよりますが、月曜・火曜日が忙しいんです。
月曜日は新商品の発売等で発注も多めですし、POP付けや新しい割引の単品カードを差し込んだりとやることが多発ですし、世間も日曜日の休みが明けて月曜から仕事・学校というのがほとんどでしょう。
でも、水曜日から比較的落ち着きだし、木・金から少しずつ世間は休みムードに変わっていく気がします。今では土曜日が休みの場所も多いですからね。筆者の小・中学校は第二・第四土曜日以外は学校でしたので、土曜日休みの感覚に未だに馴染めていない。
まあ、それはともかく……しばらく仕事していると飲み屋街店舗から電話が。以前、遅刻が多かったT君です。この時、時刻は午前4時頃でした。
小夜子「はいはい、どしたの」
T君「Dが来ないねん」
小夜子「は!? エイプリルフールにはまだ早いぞ!」
T君「大至急来てほしい。タクシー代は俺が出すわ」
というやり取りを経て、相方に話を通しました。
彼を住宅街店に一人残し、筆者は大きい道路でタクシーを拾い、飲み屋街店舗へ。
運転手さんにもその話をして盛り上がりました。
「僕の友達もコンビニの店長さんやってるけど、大変みたいやね~」
と、最近の大変なコンビニ事情をニュースで知っているのも有り、同情してくれました。無言の乗車は嫌なので、タクシーの運転手さんとはよく話します。
何も話題がない時は政治とかの話題を振ると色々なお話が聞けます。
そんなの小夜子しかしないと思うけど……。
そうこうしている内に飲み屋街店舗の目の前に到着。
領収書を貰い、T君からお金を貰って運転手さんに渡しました。
この時、金欠でタクシー代が無かった……。
T君が出してくれて幸いでした。
運転手さんから「頑張ってくださいね」とエールを貰い、仕事に打ち込みました。
しかし、話はこれで終わらなかった……。
さて、先程書いたDについて。
なんでも住宅街店舗の元先輩の弟さんの紹介で入ってきたそうです。
声は大きいのだが、あまり周りから好かれてはいないようです。
筆者は一緒に入ったことが少ないのですが、噂はよく耳にします。
正直、悪い話ほど耳にしますね。
ちなみに元先輩は現在正社員となり、奥さんもいて妊娠中との事。
飲み屋街店の店長のいとこでもあり、今年初めに偶然にもバッタリ遭遇。
駅まで車で送ってくれて、色々話もできて嬉しかったのを覚えています。
仕事ぶりもマジメでしたし、正直、店を去ってしまったのが寂しい。
その先輩とは打って変わって、Dは周りから信頼されてはいません。また、遅刻も多めでしたが職場には何とか来ていました。
しかし、一切連絡が繋がらない。
店長達が電話をかけまくっても一向に繋がらない。
そもそも留守電にもならず、すぐに切れてしまうので携帯の電源が入っていないのではないかという話になりました。
暗雲が立ち込める次の日。
またタクシーで向かってほしいということに。
飲み屋街店で午後11~午前3時まで勤務し、午前3~8時まで住宅街店で働くという意味不明すぎるシフトになりました。
駅前でタクシーを拾い、午前3時30分くらいに飲み屋街店舗に到着。まったくの無休だったので、若干休憩時間を貰って食事を取ってから仕事を開始し、なんとか終えることができました。
Dは後に連絡が繋がり風邪で寝込んでおり、携帯に出られなかったと説明しました。しかし、彼はそれで迷惑をかけたスタッフに対し、謝罪は何もしていないそうです……。勿論、筆者にも直接謝罪はされていません。いや、別に謝れとこっちからは言いませんけどね。
また同じようなことにならないかとスタッフは皆、疑心暗鬼です。
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