概要
僕には優しかった道楽爺ちゃん、彼の成仏助けます
主人公・高峰竜太は、三日前に祖父・竜蔵を亡くしたばかり。遺品整理を頼まれた竜太は、ひょんなことから竜蔵が死後49日間の滞在を許された『中間霊域』へと迷い込む。そこで成仏できず、この世での未練をくすぶらせている竜蔵と再会し、竜太は祖父の願いを叶えるべく、この世と中間霊域を行き来しながら、祖父の希望を叶えてやることにする。
高校ではボッチ組の竜太だったが、幼馴染の友梨奈や学年一の秀才・里香の助けを借り、竜蔵の願いを一つずつ叶えてやる。しかし、道楽者として親戚から嫌厭されていた竜蔵の生き方に疑問を持ち始める。
竜太は無事、竜蔵を成仏させてやることができるのか?
※この作品は『ことば』募集企画①によるものです。集まった『ことば』は、
「トランジスタラジオ」「加湿器」「デジタルカメラ」「睡魔」「小
高校ではボッチ組の竜太だったが、幼馴染の友梨奈や学年一の秀才・里香の助けを借り、竜蔵の願いを一つずつ叶えてやる。しかし、道楽者として親戚から嫌厭されていた竜蔵の生き方に疑問を持ち始める。
竜太は無事、竜蔵を成仏させてやることができるのか?
※この作品は『ことば』募集企画①によるものです。集まった『ことば』は、
「トランジスタラジオ」「加湿器」「デジタルカメラ」「睡魔」「小
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!癒やし系直球小説
鬱屈も青春のルサンチマンもない、ものすごいストレートな小説。ライトノベルというよりジュブナイルというか。豚骨縮れ麺というより、トコロテンのストレート麺って感じ。
なので疲れた日々を癒やして欲しい方に向いている。大人でも、昔読んだ絵本読んで癒される夜があるじゃん。あんな感じ。
文章がうまく「つるっと読める」のも、その印象を強めるのに役立っている。
異界との交流で家族の絆を取り戻すって背骨は、「異人たちとの夏」を思い起こさせる。あの映画と同様のノスタルジックな空気が漂うのは、必然なのか、著者の戦略なのか。
この筆力でドロドロしたルサンチマンを描いた奴も、個人的には読んでみたいかも。 - ★★★ Excellent!!!ピュア過ぎて眩しい、おじいちゃん孝行のおはなし
何よりもまず、とても、とっても爽やかな読後感。
小学生の課題図書になっていてもおかしくない、気持ちのいい小説でした。
以下、感じたこと。
言い回しに無理がなく、読みやすい。
ストーリーはどこまでも、清々しく、瑞々しい青春物語り。
自分にはこんな真っ直ぐなお話もキャラクターも書けません。
岩井さんがもし私の小説を読んだらと思うと、恥ずかしさで今のうちに逃亡したいくらいです。ああ、ほんと、張り合う気も失せるくらい完敗です。
ツイッターで偶然お友だちにならせていただいた縁で拝読したこの物語り。
出会えてよかったなって、素直に思いました。
今後ともよろしくお願いします。