3.秘密主義者の告白
ep3.秘密主義者の告白-00
どんな秘密を知っていようと、それを誰かに告白しようなんて考えたことはない。
そもそも打ち明けて秘密を共有する相手がいないからなのだが、その関係性を楽しめる質でもないのだ。
誰にも他言してはならない二人だけの秘密。そこに特別な絆を見出すことが俺にはよくわからない。
ただ〝誰にも言ってはならない秘密〟というものをいくつも抱え込むと窮屈な思いをして押し潰されそうになることはわかる。
そういう時は適度に吐き出すことが一番の対処法として挙げられるのかもしれないが、俺は「それならそもそもそんなに聞かなきゃいいのに」と思ってしまう。
まぁ、今更俺がそんなことを言ったところで説得力は欠片もないのだろうが……。
やはり秘密なんてものは共有するべきではないのだ。
秘密には必ず、他人がついて回るのだから。
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