概要
珈琲屋×果樹園。城下町とレモンの島、同級生ノスタルジー
蜜柑いっぱいの島で、同級生だった。30歳を過ぎ二人はビジネスで島にて再会。
彼は元ヒットメーカーの珈琲屋。彼女は若くして『未亡人』、夫が遺した果樹園の女主人になっていた。
元々良い印象がない二人は、いきなり衝突。でもカフェの企画を通して少し近づく心…。
慣れてきた社会。要領を得ても、仕事も恋も停滞気味な30代、立ち止まる同級生ふたり。
珈琲屋、バリスタ、果樹園生産者。レモンが結ぶ、同級生ノスタルジー。
※同級生ふたりの視点で章分けしていますが、同じ場面を違う視点でもう一度というシーンはなく、異なる視点でも1章~4章まで時系列順に展開しています。
自サイト、他投稿サイトで掲載しているものを大幅に改稿しています。
彼は元ヒットメーカーの珈琲屋。彼女は若くして『未亡人』、夫が遺した果樹園の女主人になっていた。
元々良い印象がない二人は、いきなり衝突。でもカフェの企画を通して少し近づく心…。
慣れてきた社会。要領を得ても、仕事も恋も停滞気味な30代、立ち止まる同級生ふたり。
珈琲屋、バリスタ、果樹園生産者。レモンが結ぶ、同級生ノスタルジー。
※同級生ふたりの視点で章分けしていますが、同じ場面を違う視点でもう一度というシーンはなく、異なる視点でも1章~4章まで時系列順に展開しています。
自サイト、他投稿サイトで掲載しているものを大幅に改稿しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ノスタルジーから感動の現実に導く、文句なしの傑作!!
仕事がきっかけで、故郷に行くことになった主人公。そこで待っていたのは、遠い昔に同じ時を過ごした同級生だった――。
といった感じで始まる本作ですが、序盤からさまざまな仕掛けがあり、島という舞台が、ある種の現実離れした雰囲気に包まれ、一気に物語に引きずり込まれます。この作品ではレモンがキーワードで登場しますが、もう一つ重要なキーワードが『同級生』だと思いました。
島を離れた二人は、長い時間別の人生を歩んでいるわけですから、再会しても当時の二人ではありません。しかし、それでも過去と現実をリンクさせていくのですが、その手法が見事で、ノスタルジー漂う世界観を作り上げられています。
メイ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!過去と現在が交わりながら、紡ぎ出される島のレモンを巡る物語
まだ一章を読み終えたところなのですが、とにかくオススメしたくてレビュー。
舞台は瀬戸内に浮かぶとある島の果樹農家。
かつてのヒットメーカーである主人公が、それに続くヒット作品を生み出せず喘いでいたときに出会ったのは、大ヒット商品のレモンジャムを栽培していた昔の同級生。
そんな始まりの物語ですが、とてもお話の組み立て方が上手で、それだけにとどまらず、島のもつ独特の空気感や情景、人々の雰囲気や心理描写に至るまで、緻密に描き出されていて、本当に自分がその世界の真ん中に立って物語を見つめているような感覚になれます。
はじめは一人奮闘していた主人公が、いろんな人たちとの交流を通じて成長していく様…続きを読む