売られた令嬢は奉公先で溶けるほど溺愛されています。

作者 灯倉日鈴

8,404

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★★★ Excellent!!!

(2022年7月追記:応援コメント受付が、作者都合により当月を以て停止されました 応答している余裕がない為と思われます)
中世風世界が舞台のハイファンタジーだけど、剣も魔法もドラゴンも、もちろん戦闘シーンさえ出て来ない、落ち着いて読める「空気系」「日常系」の作品です。たまにハラハラドキドキあり。グリム童話(但し妖かしや奇跡抜き)やアンデルセン童話のような趣もあります。

冒頭は実の父と継母に捨てられ、成人になったと同時に奉公に出ることになった、ヒロインで没落貴族の子爵令嬢と、雇い主で、救国の英雄として知られる強面剛腕、でも権力にも爵位にも興味ない現場主義な将軍とのめぐり逢い。シンデレラ(いや、白雪姫?)の変形。
以降は「たのしいムーミン一家」の人間版です。
家事のベテランで甲斐甲斐しく自分の世話を焼いてくれて貴族のマナーまで身に着けたスーパーレディ、それでいて心優しい可愛いヒロインに、不器用ながら愛情を注ぎ、いつしか惹かれていく将軍。
自分を可愛がり守ってくれて紳士で頼れる将軍に想いを寄せながらも、ハウスキーパーそしてメイドとしての一線だけはどうしても越えられないヒロイン。
誰をも贔屓する事なく優しく接し自分達の緩衝役となるヒロインを、慕い見守るベテラン家令と少女庭師。
TPO関係なく時々屋敷に突っ込んで来る将軍副官の存在が、ストーリー中のいいスパイスになっています。これに渋い顔をする将軍と、いつも笑顔で対応するヒロインの対比。
また登場人物それぞれが自分の役割・守備範囲を心得、助言を求められない限り他人に余計な口出しをしないのもいい。

ヒロインと将軍の関係がどう動くか見逃せません(第237話時点)。

書籍版は第62話と旅行の計画を立てる話(「海へ」のプロローグに相当する部分。特別書き下ろし)までで完結しています。

改めて。名作です。

★★★ Excellent!!!

一気読みしました。
続きが気になる!

2人の関係が進展することを楽しみに読んでいます。 ぐいぐい行くのでなく、日常のさりげない言葉や態度の端々に大切に思っていることが感じられて、暖かい気持ちになります。
一緒に過ごす屋敷の人々とのやりとりも楽しく、ほっこり。

ミシェルのお料理は本当に美味しそう!
(食べてみたい。)

おすすめです!

★★★ Excellent!!!

アルファ◯リスさんから飛んできました。

二人のじれじれににやにやしながら楽しみにしていていたら、突然小説が消えていたのでびっくりしていました。たまたまカクヨムさんで他小説を読んでいたら、オススメに出ていたので、即登録しました。これからの二人がまた読めるという喜びでいっぱいです。書籍化おめでとうございます。

★★★ Excellent!!!

毎日更新される物語を読むたびに、とっても癒されております。

家族に売られるような形でガスターギュ将軍の下へ使用人として奉公することになる…という辛い立場の主人公ミシェル。

物語はそのガスターギュ家での日常が、丁寧に綴られています。
見た目は怖そうなガスターギュ将軍ですが、豪快で頼もしく……つまりはとても男前で素敵な方でした。
ミシェルと徐々に良い雰囲気になりつつも、なかなかくっつかない二人ですが、またそれも良いのです!
そしてミシェルの作るご飯がまた美味しそうなこと!

とにかく、毎日この物語を読むのが楽しみで、心の癒しになっております。

★★★ Excellent!!!

キャッチコピーにすごく惹かれて読み始め、まだ10話程しか到達出来ておりませんが、この感謝の気持ちを作者様にお伝えしたく、レビューを書かせて頂きます。

まずミシェルの心の声が、とてもリアリティがあって素敵です。
舞台はファンタジーで想像されるのに、その中の主人公の声にはまるで違和感がありません。
口に出す言葉と内面の感情との差に、すんなり読者が寄り添っていけます。

そこに現れたシュヴァルツ様が、見事に読み手の心を掴みとりますね。
ミシェルに対して対等に向き合う姿勢。そして無骨な優しさ。
どの言動ひとつ取っても、暖かさに満ちています。

書き方が解り易く、ある程度物語を楽しんだ経験があれば、脳内に描かれる世界は鮮やかに彩られます。
非常にワクワクしながら読み進められます。
正直、文面からこんな気持ちになったのは初めての経験でしたので、感激しました。

また続きも読みにきます。

★★★ Excellent!!!

ミシェルはとてもしっかりした娘。

料理、洗濯、裁縫、掃除、どれをとっても大満足。
更に気遣い、気配りまでしてくれる。
それらに報いてあげたいと思った。

これ以上ないくらいの愛情で包んであげたい。

そう思わずにはいられない。

この小説を読む私の後ろには、
大の字でイビキをかく妻の姿が…


ミシェルはとてもしっかりした娘。