概要
その娘、人虎につき
広大な大地と多様な民族を有する清国。‘人虎’と人々におそれられる綜琥琅は、慕う義従兄・雷禅の護衛として旅に同行中、人ならざるものの群れに遭遇した。さらには、救国の神獣たる白虎は琥琅を主と頭を垂れ、琥琅たちが帰る場所である西域辺境を人ならざるものが跋扈し、関所が閉鎖されていたりと、変事が琥琅と雷禅の前に姿を現していく。
西域辺境の危機は、誰が、何のために起こしたのか。大切な場所を守るため、琥琅は雷禅や白虎、道中出会った秀瑛と共に事態の調査に向かった。それこそが、己の運命であることを知らず――――――――
※近況ノートに設定裏話があります。
https://kakuyomu.jp/users/seisyouka/news/1177354054882462062
西域辺境の危機は、誰が、何のために起こしたのか。大切な場所を守るため、琥琅は雷禅や白虎、道中出会った秀瑛と共に事態の調査に向かった。それこそが、己の運命であることを知らず――――――――
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!かっこよくて可愛い戦う女の子のアジアンヒロイックファンタジー!
アジア好き必読の作品。
中華風、中でも西方のシルクロードを思わせる地域を舞台としたヒロイックファンタジーです。
主人公の琥琅は人虎と呼ばれる娘。ひとでありながらひとでない、獣のように野性的で粗野な女性です。彼女は死んだ養母の親族と暮らしているのですが、ある時その家の養い子である青年・雷禅が商談の旅に出るというので、護衛としてついていくことにしました。その旅先で琥琅と雷禅は事件に巻き込まれていきます。
ひとつひとつの事件が中盤で多数派の民族である清民族と少数派の民族である吐蘇族の争いに集約されていきます。理不尽に虐げられた吐蘇族の怨嗟の声が大きな亀裂になっていく。吐蘇族自体はけして悪…続きを読む - ★★★ Excellent!!!端正な筆致で描かれた、迫力のシルクロードファンタジー!
乾いた風が砂を運ぶ、褐色の風景が広がる中国西域のシルクロード。
そのロマン溢れる広大な地を舞台に悠然と、そして清冽に描かれた一大ファンタジーです。
「虎姫」と異名を持つ琥琅は、人里離れた森で暮らす人外の養母に育てられた少女。
とある使命を全うして命を奪われた養母の遺言により、彗華という西域の商業都市で商売を営む家に身を寄せ、そこの養子である雷禅という少年を慕って護衛の役を務めている。
ところが、商談を終えて彗華に戻る帰路で彼らは妖魔や幽鬼に襲われ、さらには神獣・白虎と出会うのだが、それらは全て時を超えて宿敵と対峙する彼らの運命として定められたものだった──。
王道とも言えるストーリー展開…続きを読む