追放された転生公爵は、辺境でのんびりと畑を耕したかった ~来るなというのに領民が沢山来るから内政無双をすることに~

作者 うみ

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★★★ Excellent!!!

転生先の詰み領地を現代知識で建て直した主人公。
だがある日「神託」と「予言」により追放刑に処されてしまう。
しかも追放先は不毛の地とされる辺境地。
だが主人公は抵抗一つする事なく僅かな従者を連れ辺境地へ赴くのだった。

シリアス感溢れる導入ですが、そもそもの領地建て直しがあまりにも忙しすぎたため主人公はこれで多忙な日々から解放されるとウッキウキ。
さっそく辺境地で惰眠を貪る…と思いきや、追放後たった数日で主人公を慕う領民が辺境地へ押し寄せ、否応なく領民を養うための国づくりに励むハメになる。

大規模チートで一気にドーンと問題解決するのではなく、衣食住インフラなど一つ一つの課題をコツコツこなしていく感じの展開。

主人公自身は多少の現代知識しかないものの、協力者や職人が1を聞いて10を知るタイプの超優秀な人材揃いのため朧げな知識からも最適解やそれに近いものを創り出す。
従者や領民の主人公への忠誠が天元突破気味な事もあり、過酷な状況ではあっても対人的なトラブルはほとんど無し。
そのため問題提起→解決策の提案・検討→実施の流れがスムーズで、物語の展開はゆっくりながら各話のテンポはとても良い。

また定期的に追放後の公国の様子を挟む事で追放劇に関する謎にも迫っており、追放の謎と国づくりの両輪で読者を飽きさせない。
それ故に続きが気になり先へ先へと読み進めてしまう。

最終的に自分が楽をするためにひたすら頑張る主人公。
果たして全ての問題を解決し惰眠を貪る事は出来るのか。出来るといいね(ニッコリ)

★★★ Excellent!!!

 のんべんだらりと暮らしたい領主が辺境に追いやられ、住民のために馬車馬のように働く(働かされる)話。
 うろ覚えの科学知識と常識でなんとか切り抜けようと努力中。足りないところは魔法で補助。
コメディー寄りの話がゆっくり進行。主人公の焦りとは裏腹に、スローライフを読んでいる感覚です。戦いがないからかな。

★★★ Excellent!!!

空を見れば想う蛹。畑を思い出す。成虫はなき体にユメを塞ぐ。人生を空す。幼虫は元気にスローライフ。未来知らず。成虫は幼虫を思い出す。
テンポはややスローで、異世界の枠にはまりきらないアイデアが特筆される。取巻き連中が主人公を上手く引き立てている。
主人公は畑仕事に憧れている。僕は小さい頃は戦いに憧れたが、今となっては畑仕事もいいと、この作品を読んでより思う。
序盤の吸引力が素晴らしい。それに続く展開と構成力も流石である。