就労能力がある"から"就職できない話。
私の能力は、就労レベルとして十分すぎるらしい。
PCでの事務能力はオフィスマスターが証明してくれるし、プログラミングもいくばくか知識はある。
人と協力して作業を進めるのも現状問題ないし、雑談に付き合うこともできる。
細かいところに気がつくし、作業能率は高いほうだし、課題に対して推測能力もよく働く。
ぶっちゃけ優秀なのだ、環境と体調さえ最適化した状態でいられるなら。
……という話を、相変わらず就労準備支援でしている。
あまり知られていないのだが、発達障害では社会性や想像力の問題以上に、体調に困らされることがある。
起きられない。
眠れない。
体を支えられない。
まっすぐ座ることができない。
歩き方を忘れてしまう。
テンションの上がり下がりが激しい。
高熱に気づかない。
夏も冬もへばって動けない。
生理周期で3週間くらい不調になる。
などなどなどなど。
いくつかは私の実体験も含んでいる。
脳の発達に凹凸があるということは、身体にだって影響が出るということなのだ。
けれどそんな話、アサ○チでだってハー○ネ○トでだって、取り上げられてた覚えがない。
……知らないだけかもしれないけど。
曲がりなりにも5年以上勤務していたのもあって、私の能力自体はそこらの平社員程度にあると思う。
ただし皆勤で通えない。週5で通えたら、次の週はまずどこかで休んでしまう。
前も言ったとおり、私は有給を使い果たしてさらに倒れた。
自業自得のこともあるけれど(ブレーキ効かなかったとかな)、季節や気候や知らないうちのストレスで、ある日起き上がれなくなるということもある。
突発的に重度のうつ状態になって、「寝るか死ぬか」になることがしばしば起こる。
さすがに1日おきや数時間おきでのうつ病も双極性障害もないらしいから、やはり発達障害から来るものだと思う。
けれど、そうしたことは外からわかりづらい。
家事さえなければ日常生活を送る程度はどうにかなるから。
体調さえよければ仕事を能率よく進めていくことはできるから。
じゃあ健常者と大差ないよね、普通だよね、
同じ負荷をかけたって何にも問題ないよね?
……と、思われる。
勘違いされる。
私が体や心の不調に突然振り回されるのを、能力のあるのに怠けた奴と考えるのだ。
親きょうだいすらそう思ってくる。
あなたはデキる子なのにどうしてやらないの? と。
そんな訳で、就労能力があればあるほど企業への説得のために障害者手帳が必要なのに、就労能力が高いほど手帳を出してもらえないという、ジレンマに陥る事になる。なう。
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