発達障害は恋の障害になりますか?

 時と場合による。

 ……それしか言いようがなくない?


 気になる人は『ボクの彼女は発達障害』でも読むがいいよ。どっかの中国嫁なみに全面ノロケだよ(嘘じゃない)。

 漫画なのは一部だけどね。



 私はまだあまり読んだことがないけれど、発達障害(特にAS)の人との恋愛や結婚生活について、当事者からいくつかの本が出されている。


 特に思春期前には『アスペルガー症候群 思春期の恋と性愛』をおすすめしたい。

 アメリカ人らしい(偏見)繊細な開けっぴろげさで、異性とのお付き合いの上での注意点が、R18部分まで詳細に書かれている(肉体的なエロ描写資料としても勉強になrげふんごふん)。

 ただこれアメリカ文化が前提なので、日本でそのままやると派手に仕損じると思うから注意が必要だけれど。


 女性の場合、女性向けにしぼられた本も読むのを強くすすめる。

 前にも書いたように、発達障害は男性のほうが多かったり目立っていたりといったことがあって、女性とは少し違う記述がされていることが多い。

 また現実問題として、社会性やコミュニケーションの障害ゆえに、デートレイプやDVに遭いやすい面がある。私も自覚のないうちにストーカーされてたらしいことがある。

 被害に遭うのに性別は関係ないが、知識はあったほうがいい。


 同棲、あるいは結婚する/した、という方には日米ともども複数の本が出ているのでご参考に。

 特に自閉傾向が強い人は、その独特の思考と倫理観で、非発達障害者の感情を苛むことが多いらしい。

 互いに無駄に傷つかないために、学べるものは学んでおいたほうがいいと私は思う。その上でやっぱり傷つけ合うんだという覚悟も。



 なお、全ての発達障害者が恋愛するわけでもないし、しないわけでもない。

 性別がわからないという人も、性別違うような気がする人も、二次元嫁がいれば十分な人も、同性を好きになる人もいると思う。


 他人に興味が無い子もいるし、他人がめっちゃ好きな子もいる。

 協力する間だけ友好であればいいと思って振る舞う子もいれば、友達大好きで同じ部屋にいられるだけで「一緒に遊んだ!」と満足する子もいる(全部伝聞だけど)。


 他人への興味関心の発達と、コミュニケーションのちぐはぐさは、別で考えたほうがいいのかもしれない。

 同じ部屋でそれぞれ別のことをするのが、めいっぱいの愛情表現であることもあるのだ。

 性の問題と障害の問題を切り分けるべきなのはもちろんのことである。



 人を人として見てなかった時期の長い私には、とんと縁のない話なのだけれど、自他の偏見で苦しまれてたら悲しいからね。

 ……前回が前回だから軽い話がしたかったのに、重くなってしまった気がしなくもない。

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