問、「ちょっと疲れた」がわからない弊害とは?

 答、やたらめったら病弱に見られる。


 理由を説明しよう。


 私は比較的刺激に弱いほうで、特にまぶしい光がつらい。

 電器店に行くと確実に吐き気や胃痛を起こすし、液晶も輝度を最小にしないと頭痛がする。


 ようするに、ストレスがすぐに体に出てしまう質なのだ。

 そのくせストレスを感じていることには鈍いので、発散する前にK点突破、体調を崩してしまう。

 体の観測装置が、うまく働かないんだな。


 ストレスに限らず、私は疲れとか調子の悪さとかを「察知する」のに鈍いところがある。

 ここで重要なのは、日々疲れてはいることだ。ストレスも疲労も蓄積しているし、重なれば簡単に体を壊す。


 先日は、ちょっと疲れたなあと思いながらフィットネスに行ったら、次の日ベッドから動けなくなった。

 気分が落ち込むと、体を動かすのが億劫になるだろう? あれの超強化版だと考えてほしい。

 疲労とストレスが振りきれちゃったんだな。


 で、この"強制終了"が、酷いときには週2ペースで私の身に起こるわけだ。

 解除するにはひたすら寝るしかない。他を探す余力もない。


 今は6時間ほど眠れば落ち着くが、学生時代は1日床から動けなかったこともあった。

 講義があるのに半覚醒で動くこともできない、ってのは正直思い出したくないほどきつかった。


 私には体を緊張させ続ける癖と、作業に集中しすぎる癖(過集中)があって、それが余計に疲労を重ねている。

 3歳の頃から体はぎちぎちに固かったし、それを最近まで自覚してもいなかった。

 過集中は大学でひどくなって、寒気がしてはじめて空腹に気づいた、とかよくある話だった。


 今でも、「ちょっと疲れたなあ」と思ったときにはもう遅くて、休んだ途端一気に疲労感が押し寄せる。

 おまけに過集中の間はハイになってるから、休憩がうまく取れないんだよね。

 イケイケドンドンモードになってしまう(古い?)


 ブレーキとアクセルを調節しながら慣性にまかせて走る、という動きが私はすこぶる苦手だ。

 そうして"事故"を繰り返していると、人には私が病弱に見えるらしい。


 たしかに喘息持ちだけど発作は覚えてないほど昔のことだし、あとはみんなストレスが体に出ているだけだから、病弱とは違うと思うんだよなあ。


 問、ストレスを感じていることの感じにくさは病弱に含まれるか?


 答、それは障害特性の一種です。

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