私は無事に引っ越せるのか問題。

 今月26日、実家に戻ることが決まっている。

 雇用保険で生きるには一人暮らしは厳しいからだ。


 要するに無職なう。


 一人暮らしから実家に戻るのは2度めである。

 が、大学近くから実家に戻ったときと違い、今回家具家電を引き取ってくれる後輩はいない。

 親に見られるとやばい諸々の引き取り手もいない。

 自分で処分先を決めて、お金を払わなくてはならない。


 それから、部屋の掃除も必要だ。

 できるだけ状態回復して退去しないと、追加のクリーニング代(5桁がザラ)を取られてしまう。

 母親が口うるさく「掃除をしろ」と言い続けた理由をここで知るのである。



 ……でもな母よ、それで動く奴のほうが私は珍しいと思うの。



 そこには命令に対して理由も根拠もない。

 理由も根拠もなければ、発言に対する意図がわからない。

 意図がわからなければ、行動の目的がわからない。


 要するに、「掃除をしろ」という指示ひとつだけでは、私には何を言っているのかさっぱりわからないのだ。

 旧い法律の条文を聞かされてるときみたいに。


 汚れるほど退去の時に万単位でお金がかかるから、普段から綺麗にしておきなさい、というのならまだわかる。

 千単位ならサボる方に傾くけれど、万単位はさすがにちょっと困る。


 しかしなぜか、世の人はそうしたことを「掃除しなさい」の一言で済ませる。


 そのくらい想像つくだろう、って?


 つかないから「障害」なんだよ!!!



 さて、引っ越しでやることは大きく3つだ。


 ・住所が変わることによる各種事務手続き

 ・必要なものの発送と掃除

 ・不要品の処分


 これを3週間ほどで全て終わらせなければならない。


 無職なれど、就労準備支援に通っているので昼はいない。

 引っ越しだけが用事である訳もない。

 先送りしてきた諸々のツケが、引っ越しによって一気に押し寄せている。


 なにより、その場の判断に任せると簡単に社畜化して倒れるので、毎日私を寝かせて食べさせるだけでもけっこう大変なのだ。

 この3ヶ月はそれしかしていなかった。

 それゆえの、用事の大渋滞である。


 私は無事に引っ越しを終えられるのだろうか。

 原稿書いてる場合じゃないだろ、と総ツッコミをいただきそうである。

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