東風

この静けさに、私は奇妙な安らぎを感じるのだった。本当はこうなんじゃないか。いままでが少しおかしかったんじゃないか。

どうぞ「1」から順にお読みください。そうでないと意味がわからないと思います。 30話もありますが、すぐに読み終わります。 できればブラウザで読んでいただきたいです。 カクヨム…

今回は有名作品『走れメロス』をAny%で最速クリアを目指したいと思います。 【用語解説】 ・走れメロス……文豪・太宰治による短編作品。青空文庫でも読めるぞ。 ・RTA……リアル…

草食信仰森小説賞参加作品。

-Life must go on- 不死身のわたしと、時間を彷徨う女の長い長い旅。

人工知能と僕の話。 第一回神ひな川小説大賞参加作品です。

目の前で彼女に死なれた男×その彼女の旦那だった男のボーイズ修羅場です。暴力がそこそこ酷いようなのですが、ハッピーエンドになります。 本編外の小ネタなどはこちら→ https:/…

三門ハナについて僕が知っていることは、きっと少ない。時折起きるトラブルと他愛ない世間話。僕たちの間にあるものはそれが全てで、けれど、僕たちはそういう臆病な関係をひどく気に入ってい…

フィクションです。違法行為が含まれますが推奨するものではありません。 ところでそれはそれとして、人間には感情があります。

塩の壺に思いきり手を差し入れて一掴み、引き抜いたあとに残った、くぼみの底のような場所に私は暮らしています。

　ある朝、花村葵が目覚めると妹である花村藍がふたりに増えていた。その日から藍は毎日二倍に分裂していく。葵は妹を元に戻そうと奮闘するが、うまくいかない。しかも四日目に分裂した十六番…

ある日プルイは家に来た友人から『二本腕』を贈られ、一緒に暮らすことになる。両者は立場も姿も、食べるものさえ違っているが、ともに暮らしていく。

　クソのように積みあがったクソのような残業を終えて深夜０時過ぎにやっと自宅に帰ったら部屋からあらかた家財道具が消えていて、ついでに婚約者も消えていた。 　思えば何事につけ、ちゃん…

殺伐感情戦線参加作。 お題は『責任』。

そんな、祭のあとの祭の話。

新型ウイルス感染症の影響で、春休みが早まり、ふってわいたような高校一年最後の放課後――“ぼく”は同級生の町田から、奇妙な謎解きを持ちかけられた。 「……誕生日祝いのケーキを四年…

郷土史研の平坂さんと巡る静岡県中部の旅━━

2020年7月。 ちょっと不思議な少女・平坂咲に誘われた"ぼく”は、男女四人で土曜日の公園を歩くことになって……。

「私、森島さんの写真を見てみたい。見せてくれませんか」「なぜ？」「あなたが、見て、感じて、撮ったものに、とても興味があるから」

章子は平凡な対象から、他の誰にも撮れない写真を生みだす。私が小説家としてデビューできたら、著者近影を撮ってもらう約束をしている。

「あんたこれからは卵生なの？」という質問からの大喧嘩の後「たまごフィッシュ」「子宮モンキー」という罵り合いを経て、私たちはお互いのことを「たまこ」「CQ」と呼び合うようになった。

私はインタビューを開始した。ずっとずっと心にひっかかっていたからだ。 何があったのか？私がやったのか？単純な興味が狂気に繋がる。 真実は何なんだ？小さくつまらない真実が見えてい…

連邦の辺境の地で明日なき逃亡生活を続ける、わたしと彼女。 美しく賢明な彼女と、その背姿に憧れ死すら厭わなかったわたし。

繰り返し繰り返し繰り返すことについての、いろいろとか。

ギリギリですみません。

とある街のはずれにある団地。そこは治安が悪く、不法入居者が多くいた。 そんな団地の廊下を歩く影が二つ。死体売りとキョンシーだ。 彼らはある男に娘の死体を買いたいと持ち掛ける。

要はもののけ姫。

僕とマスターが、今はもう無くなってしまった正義について、喫茶店で雑談をする、それだけの話。

「誰だって自分で選ぶことのできない才能を与えられてこの世に生を受けるものだ」 　だから、決して報われない業を背負い、誰も知らない、彼だけの戦いはきっとこれからも続いていくのだろ…

女子高生りんかは、交通事故をきっかけに剣と魔法の異世界へと転生する。女神に望む条件を聞かれた彼女は、最強のライフルと無限の弾丸を、その願いに入れた──。

三十二歳漫画家志望だった男が女装をする話です。 ＊第十回本物川小説大賞いただきました。イラストつきでnoteにアップしているので見に来てください。eryuさんの美麗イラストを…

宝石国の皇帝は代々、カラヴィンカと呼ばれる特別な皇女が天の力で指名する。皇女キランに選ばれるため国入りするティフィスを追ってきた血色の髪の賞金稼ぎイールは、夜の王宮で思いがけない…

昔書いた短編です。 置き場がないので置いておきます

【注意】本作は『ジャンピング・ジャック・ガール』の続編です。真相についての言及はしませんが、前作から読むことをお勧めします。 　高校二年の秋、とある事件をきっかけに生徒会執行部…

　高校二年生の川原鮎は早朝の通学路で、マンションから人が転落するのを目撃してしまう。転落したのは、鮎と同じ高校に通う泉田秀彦だった。遺書は発見されなかったが、彼の携帯電話には『ジ…