概要
きみを、ずっと側で支えよう。約束したのだから。
草食信仰森小説賞参加作品。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!世界の果てから今日も風が吹いてくる
不遇の戦争未亡人と彼女を迎えに来た神父さんのお話です。めちゃくちゃ好きな話でびっくりしました、このびっくりというのは鍋島さんは作風の幅が広い……!というびっくりです。
リアリティのある素晴らしい文章も圧巻です。わかってはいるもののやはりお上手です……。
重厚な現代ドラマに圧倒されましたが、よく見れば舞台は列車の中に限定されているんですよね。舞台は車内から一切動かないのに、小説内部は恐ろしい広がり方を見せます。もうここが流石の手腕です、起こった出来事を回想の形式で適宜挟みながら、現在の軸での話と隠されている真実をじわじわ広げていきます。
この間に回想を定期的に挟むって手法、多分熟練して…続きを読む