草森ゆき

男性同士の友情つまりブロマンスに重きが置かれた掌編で、その熱さと厚さ、添えられしカードゲームの味わいと、見るところが無限にありますが何と言っても最後の最後「まだ」が「済」になるかな…続きを読む

一言で言うと面白いので本当に読んだ方がいい、になります。 特にサメ映画やz級映画、ゴジラキングオブモンスターズ的な怪獣映画がお好きな方には垂涎もの。 重い雰囲気の文体も素晴らしく、…続きを読む

個人的に詩人というワードは目がいくワードなのですが、確かに黒髪長髪の自由業っぽい雰囲気は詩人というもののイメージとして合うなあ〜。素敵です。 死後のあれこれに現世から口出しするなみ…続きを読む

とてもいい香りのする掌編でした。実際香るわけではないのですが、懐かしさとか憧憬というものに匂いがあるならこんな感じだろうなあ…と思うような、一口では言い表せない魅力が詰まったお話で…続きを読む

こういう話です！と断定できない、様々な方面での楽しみ方が出来る掌編です。人間ドラマとしても文芸としても読める上に、ファンタジー要素が相まって幻想譚の装いもあり、読み応えがめちゃくち…続きを読む

長編や中編だとすれば一話目にあたる掌編で、続きは！？とうっかりなってしまったほど読み込んでおりました。 これ面白いな〜〜！！！すごく面白いです。黒髪長髪霊能者のキャラ付けも良くて、…続きを読む

レビュー読むより本文読む方が早いですこれは。 オススメポイントとしては200文字の外側をどう想像補填するかによる広がりが堪能出来る点を一番にあげたいです。 そして最後の締めの切なさ…続きを読む

エーンかわいい〜〜！とまず声に出たのでそのままタイトルにしました。 黒髪長髪の男性がせっせとご飯を作っている様子を舐め回すように見つめることができ、尚且つ、最後の最後に帰宅する同居…続きを読む

硝煙と血の臭いの中にいる黒髪長髪男性がとっても美しい掌編です。 黒髪長髪男性の麗しさもさながら、相手役となる少年めいたケンジくんもめちゃくちゃに好みです。私は年下×年上とかショタ（…続きを読む

ふるさと潰しの意味にだいぶ笑ってしまいました。相変わらず言い回しがハイセンスで、思考盗聴のうまみに溢れた掌編です。 髪の長さがかなりあるようでとってもかわいい弟くん！切ろうとしたら…続きを読む

一文一文がすごく丁寧に書かれてあり、日常に思われる場面（ないし小さな幸せと呼べるような普遍の思い出）が堅実に追えたからこそ最後が突き刺さる掌編です。 泣いちゃった……。なんだか色々…続きを読む

毎度のことながら意味や意図はめちゃくちゃ取り零していると思うのですが、さらっと読むだけでも（主に関係性の特異さについて）わかりやすく、楽しく読める掌編です。 なんせ我々のような人種…続きを読む

以前から存じ上げているため美少年描写の素晴らしさももちろん知っているのですが、例に漏れず今回も良い…。 現実離れしている人外じみた美しさは本人の性格や立ち振る舞い、普段の行動などか…続きを読む

めちゃくちゃ官能的でした。浅学が極まっているのでこの時代の雰囲気や言い回しには馴染みがないのですが、それも問題ないくらい読みやすく、ルビも丁寧でとても嬉しかったです。 髪を結ってい…続きを読む

懐かしの私が描いた設定画（フリー素材）を使用していただき、それがまず嬉しかったです。 オチを全然予想していなかったのでまさかの展開になり本当にびっくりしました、凄腕占い師さんだ………続きを読む

決まった時に会える人についての話です。 とても切ない！一定の条件でしか会えない憧れの人…会える日を指折り数える毎日を想像しているのかと思えば、さらに切なさが増してきます。 千文字少…続きを読む

想像で補わなければ判然としない部分があり、その不明瞭さこそが魅力の掌編です。 じっとり重い雰囲気と、開幕から語られる夢の内容がすごく好きです。 私も黒髪長髪の男性に無体を働く夢が見…続きを読む

ノッキンオン・ロックドドアのような論理（ハウダニ）と心理（ホワダニ）の二段展開推理をする兄妹の話です。 見た目が市松人形じみている兄妹らしく、想像してみるととってもかわいいです！！…続きを読む

ただひとつだけ言うならば、卯ノ花隊長は私の好みの最高黒髪長髪女性だということです。更木剣八とセットで尚素晴らしい。 このレビューを読む方に参考にしてほしいことは、かなり内輪向けの話…続きを読む

一期一会、とてもいいですよね。 その場限りだからこその関係があり、その場限りだからこその話ができる、稀有な出会いだなと思います。 そして隣に眠る黒髪長髪男性、とてもいいですよね！布…続きを読む

冒頭で葬式中に失敗しちゃう黒髪長髪お兄ちゃんかわいいなって思ってほっこりしていたところの展開に、おわあああ！という声が出ました。 狭い世界で一生懸命だったお兄ちゃん、弟のこと大事な…続きを読む

毒親に悩む幼馴染と駆け落ちをする話です。 こう書けばロマンチックでハートフルな雰囲気もあるのですが、二人（特に幼馴染）は追い詰められていきます。 軽妙さの見える語り手にもかかわらず…続きを読む

学生時代や幼少期のふとした感情を思い出す経験、誰にでもあるかと思います。 学生である語り手にもそれは起こり、ここまではあるあるなのですが、その後でも埋まらない空白として引き摺ってい…続きを読む

かたや妻、かたや姉を失った男達の愛憎が、粘度を増しながら語られていきます。 私は女の挟まる男男の話がたいへん好きなので、笑顔で読ませていただきました。義兄も義弟も何かと拗らせており…続きを読む

物語全体に満ちている官能の香りが素晴らしいです。 体臭のない体質という黒髪長髪男性の設定も相まって、あるはすのない香りを探してしまう、なかなか類を見ない素敵な掌編でした。 末永く一…続きを読む

か、かわいい〜〜！とってもかわいい二人です！ たまたま出会い、運命的な相性の良さを見せ、その日のうちにゴールイン、素晴らしい速度の恋愛掌編です。 黒髪長髪の男性の性格やキャラ性がめ…続きを読む

まず主人公のポニテ美女への執念が好きです。そしてポニテ美女ではなくポニテ美男であった吉野さん、丁寧な話し方と穏やかな物腰が大変に素敵です。 にこにこと二人のズレたコミュニケーション…続きを読む

2000文字台と思えないほど濃密な掌編です。語り手の兄への感情は恋慕とも言えず、かと言って無償でもなく、非常に複雑で魅力的です。 兄の黒髪長髪の描写が本当に美しい……！そして櫛で梳…続きを読む

恐らく作者さんの書かれている長編のスピンオフにあたる作品です。 黒髪長髪の男性が髪を伸ばす理由が非常に好みで、きっと丁寧にケアをしているのだなと思えば満面の笑みになりました。 飄々…続きを読む

詩のような短いセンテンスに含まれる、男性の幼馴染に対する情が大変に胸を打ちます。 男と鬼の会話の中には相容れなさが明確に現されており、その対比もまた大変詩的だと思いました。 すっき…続きを読む

詳しいわけではないが文豪は時に私小説にて自分の傷を抉りまくる。芥川の歯車など精神状態がつらすぎて読み返せない。しかし自傷には種類がある。時には黒歴史を反芻しなければ一歩を踏み出せな…続きを読む

名状しがたく名前をつけた瞬間無関心になるような、しかし人間が人間であるからこそ持ち得る巨大な情、または情の形をとるなんらかの凝縮が見事になされているすばらしい掌編です。 締めが本当…続きを読む

一生という鏡を割ってしまったとして破片が散らばったとして二度と同じ形に復元できないとして、しかし破片は確かに残っているので一枚ずつ拾い集めて覗く、愛でる、磨く、懐かしむ、馳せる、想…続きを読む

昨日から暇が出来れば開いています。まず眼鏡男子と長髪イケメンが好きな人は履修を推奨します。そうでなくても妊娠ネタが好きな人にも履修を推奨します。すべて好きな人にも、すべてに首を捻る…続きを読む

通りすがりの雀士ですが、頭を掻きむしるくらい欲しい力でした。 コント力も高くて所々でフフッとなり、とても楽しかったです。 南入してるんだよ！ツッコミが好きです、ありがとうございまし…続きを読む

眠ければ寝るし、腹が減れば食べるし、明日のことはよくわからないし、それはなにも人間だけの話ではなく、つまるところ生命というものは、生きようとするだけでなにかを土台にするものなのです…続きを読む

謎の敗北宣言失礼しました。私は性癖王がほしいあまりに隠していた性癖を書いたのですが、まだ照れがあったのだと思い知りました。後半の展開は怒濤で尚且つエロティックであり、主人公は元来S…続きを読む

　こーーーれめっちゃ面白いです！ 掴みがまず抜群で、檜扇忠臣の狂気じみた信念をがつんと叩き込まれます。信仰テーマにして信仰を屠ろうとするキャラがメイン、面白くないわけがないですね……続きを読む

　信仰BLだ！！ とてもはしゃいで読んでしまいました、読みながらもずっとはしゃいでいました凄く好きなやつですね……。 　君は美のイデアだ。から始まった瞬間口笛吹いてしまいました、よ…続きを読む

　神への土着信仰を軸においた正統派ファンタジーです。とても興味深く読ませて頂きました。こむらさきさんの小説はいつもキャラクターが生きている印象を受けるのですが、こちらの作品も非常に…続きを読む

　不遇の戦争未亡人と彼女を迎えに来た神父さんのお話です。めちゃくちゃ好きな話でびっくりしました、このびっくりというのは鍋島さんは作風の幅が広い……！というびっくりです。 　リアリテ…続きを読む