魔羅を愛するすべての人へ…

 もうキャッチコピーの時点で腹筋崩壊太郎でした。ディック・ステップ・ジャンプ! 面白すぎてここだけで笑ってしまい全然冷静に読めませんでしたね……最高です、信仰ゴリラ読みたいな~(チラッチラッ)して本当に良かったと心から思いました。
 奇祭の起源が絶妙に「ありそう」という詳しさであるところがまず素晴らしくて感動しました。妙な言い方かもしれないんですが、ブラックジョークというかコメディというか、こういった類の作品に必要なものって「全力でボケる」だと思っています。こんなもんでええやろ、みたいな姿勢は許されないと個人的に思うんですね。ところがどっこいこちらの作品はディティールも凝っている、奇祭の説明もリアリティがある、そこに燦然と輝く陰茎に救世主たる豪腕ゴリラ……すべてが絶妙な調和を果たし、最高のエンタメ信仰として昇華されています。
 そしてこの最高の舞台装置に据えられている主人公二人組、そう美少年。素晴らしいですね……甘酸っぱさのある思春期到来の少年たちが陰茎に襲われる様は圧巻です。男根のパワーを感じ取りました、これでは少年たちも一突きでイってしまうだろう、このまま弾丸ペニスに貫かれ二人の絆も絶たれてしまうのか……!?私の心配をよそに機転をきかせ、チン器に立ち向かう様子はアクション映画さながらの臨場感です。
 そして現れるゴリラ!!待ってましたゴリラさん!!!このゴリラが本当にかっこよく、窮地に立たされた弓弦を颯爽と救う様が本当に素晴らしいです!!!まさに英雄……そう魔羅ネードはエンタメ信仰であり美少年BLであり、英雄譚でもあるのです!!!勃ち上がって拍手してしまいました、エクセレント……!!!
 レビューを書き終えることすら寂しいです。私はずっと魔羅ネードの話をしながら屹立していたい……魔羅ネードの撃退方法もしっかりと練られており、最高でした。クレバーな筆致とも相俟って一層の高揚を胸に、応援上映のようにイけーーーー!!!と声に出しておりました。
 いやーもう本当に面白かったです、ありがとうございます素晴らしい。心に深く刻み込まれた名作でした、面白かったです!!!