絵本のような語り口の、重厚なファンタジーの序章といった感じ。欠けたものを互いに補い合えば、どこまでも見えるしどこまでも行ける。そんな一人と一匹が素敵です。
決して長いとはいえない、ともすれば長編小説のワンエピソードくらいの長さの物語なのに世界観の奥行きがただならぬ様相を呈しており、またそれがエピソードの本筋からして全く無駄になっていない辺りに感嘆しました。「人と獣」「失ったものと補われたもの」と異なる二つが組み合わせられることでパワーアップする構造が二重に存在し、それが二人の絆をより強く感じさせてくれました。続きが読みたくなる物語です。
しゅきぃ…
強くカッコよく、そして高潔な黒い狼のシヴ、そして聡明で、高貴な乙女リネア。狼のシヴとリネア…2人の運命的な出会いが、絵本のようなファンタジーの世界の中で語られていく素敵な作品です。黒騎士と姫の主従は最高…