概要
いとしいひと、どこまでもわたしはあなたです。
連邦の辺境の地で明日なき逃亡生活を続ける、わたしと彼女。
美しく賢明な彼女と、その背姿に憧れ死すら厭わなかったわたし。
美しく賢明な彼女と、その背姿に憧れ死すら厭わなかったわたし。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!辺境で強盗を繰り返す「わたし」と「彼女」の逃避行
ハードボイルドな世界観は殺伐として乾ききったもの。だけど溺れるほどの激情がほとばしる一作です。
序盤、白昼堂々の強盗を終えた「彼女」を車で出迎える「わたし」の場面が見事です。
サマードレスを着た彼女の美しさと、建物のなかに満ちているはずの凄惨な暴力。
アメリカン・ニューシネマを想起させる鮮やかなコントラストは、これから綴られるふたりの物語を期待させるに十分。
店を襲い、車を盗み、人を撃つ。生きるために犯罪を続ける彼女たち。そこに罪悪感や焦燥感は感じられません。
むしろ、「閑静な田舎町を走り抜けてゆく。/どこまでも青く晴れ上がり、初夏の陽光がとても力強い。」このドライブの爽快感!
「わた…続きを読む