めっちゃいい!!!!!!!日本酒のような切れが最高に良くてスッキリした透明な味わいの短編でした。美しい…尊い…すき…
しとしとと振り続ける雨と、静かなクラシックをずっと聞かされているような、綺麗な文章です。文字に無駄がありません。まずはそこがすごいですわ。読ませる文章で、2人の日常を描くのですが、悲しみが悲しみすぎないように設定の妙が働いていて、出来事のバランスを調整しつつ、関係性を美しく切り抜いていると感じます。上手いですね。余韻もキツすぎないので、読み返したくなるお話になっていてとても良かったですわ。(๑˃̵ᴗ˂̵)
亡くなった三門ハナという少女のことを、同級生の主人公が思案する物語。約7000文字の短編ですが、三門ハナという人物を濃密に描いています。作品を支えるのは魅力的な文章表現。まずタイトルが素敵ですよね。本編の表現力も素晴らしいです。多くを語らずとも、少女の人柄や、主人公との関係性なんかがはっきりと伝わってくるのです。とても読みやすく素敵な短編作品です。