三寒四温

往々にして、いるものです。自分のことを棚に上げて他人を悪しく言う人。 自分も似たようなことか、あるいはもっと酷いことを誰かにしているのに、自分だけは何故かバイアスがかかる。 自分が…続きを読む

ご本人が仰るとおり、最後にひっくり返してきますね。
いいこと言ってて、最後にダメなとこがポロッと出る。
それも人間。完全体の人間なんて面白くも何ともないんだから。

少女の淡い恋心を軸に、高校生活の三年間を追ってゆく物語。二人にとっての三年間は、きっと夢とか幻とかと形容するような日々。痛みと戸惑いを伴いながら、蕾は膨らんで、やがて花開く。 手に…続きを読む

とある有名な昔話の二次創作でした。でも、最初から悪しき者なんていないのです。悪役とされる人達にも、そうなってしまったしがらみとか経緯とかがある。一生懸命真摯に生きてきたのに、何故か…続きを読む

割と食い意地の張った女性主人公が山登りをする羽目になる。はぐれて遭難してしまった彼女に救いの手を差し伸べたのは、普通のおっさんだった。但し、違和感しかないある一点を除いて……

何とも鼻につく菜食主義者達の胡散臭さと傲慢さ。 何故そう思ってしまうのかのひとつの解がここにあります。 「原罪」という言葉の意味をちゃんと勉強し直す必要がある。 生まれた瞬間から…続きを読む

若い頃のもやもやみたいなのを、少しだけ切り取ってきたような。 楽しげにしてる子も、それがほんとの姿とは限らない。他人から見た自分と自分が思う自分は大抵乖離している。何もわからないけ…続きを読む

強い動機があれば、それがどんなに不純な動機であったとしても、願いを叶える大きな力になるのです！
叶った後？それは知らない(笑)

主人公アルマがケモノと戦う術を身に付け活躍する物語。 ケモノと言ってもいわゆる実体のある野獣ではない。この物語でいうケモノとは、邪心のようなもの。これが時には黒い靄のように迫ったり…続きを読む

時代で言うなら近未来。車もバイクも銃もある。日照時間の短い、夜だけが長い街は眠らない。ギラギラしたネオン街。 だけどそこに住まうのはヴァンピール、獣人、竜人、ハーピーなどなど。人間…続きを読む

両親を交通事故で亡くし身寄りのなくなってしまった女子大学生の主人公。理不尽な形で進路も反故にされて絶望する彼女。 ふと自分の手を見ると、透き通ってる……この世から彼女の存在が消えて…続きを読む

首尾よく魔王を討伐した勇者一行。だが祝勝会の辺りからどうも勇者の様子がおかしい。黙って唐揚げにレモンをかけたり、黙ってフライドポテトにケチャップを掛けたり……。前はそんなことする人…続きを読む

浮気がバレて修羅場は、割とありふれた光景。 もし裏切られたほうが冷静かつ狡猾だったら？ もっとも、行くところまで行っちゃった時点で冷静ではないのかもしれないけど。それも愛の深さゆえ…続きを読む

化け物とか亡霊とか不可解な現象で怖がらせられるのをホラーとするなら、この作品は純粋にはホラーではないのかもしれない。 何故なら最後まで不可解な現象なんて何ひとつ起きないのだから。 …続きを読む

四人のアイドルグループの中にあって、ひとりだけ影のある、いちじく。次のMVのアイデアや希望をしつこく聞かれて、つい彼女は仲間を拒絶し、飛び出して行ってしまう。 だけどそれを放ってお…続きを読む

今はもうなかなか聞かなくなった「セールスレディ」という言葉。数ある女性の訪問販売の中で最後まで生き残っているヤ○○トお○さん。他のセールスレディにはない力強さと逞しさと清々しさがあ…続きを読む

あの世でただただ暇つぶししている、ずっとそこに居続けるしかない二人のところに、毎度毎度天寿を全うした方がやってきます。二人はこれ幸いと、生前どんなことがあったのかを新入りの死者さん…続きを読む

離れ小島に住む祖母が営む民宿に毎年夏になるとやってくる小説家の男がいた。孫娘である主人公とは毎年顔を合わせる程度。 主人公が成人した頃、祖母が倒れて民宿は廃業に。だけどあの小説家の…続きを読む

人間だから近しい人が亡くなったことに対して、悲しみとか無力感とか怒りとか畏れとかを感じる。
では人ではないならどう思うのだろう？
この作品は日常とその終わりとをさらりと語る。

新しい長靴は、その女の子にとってとても可愛らしいお気に入りの長靴で、汚したくなんかなかった。 だけど幼馴染の男の子には、長靴を汚したくない気持ちが全然伝わらない。雨上がりの帰り道、…続きを読む

女子学生の他愛ない会話に終始するこのお話。
だけど、最後の最後にざっくりやられます。
私はグウの音も出ませんでした。
どうざっくりやられてしまうかは、ご自身でお確かめください。

異世界転生してしまった人を専門に探す探偵事務所のお話。カモフラージュなのか、それとも占いもやっているのか。行ってみると探偵事務所とはひと言も書いてない占い屋に辿りつく。依頼してはみ…続きを読む

魔女審問官見習いの主人公は、師事しようとした老審問官に、師事を許す条件として無理難題を押し付けられます。与えられた時間は1週間。捜査を進めるうちに知り合った妖艶な女性の町医者。 魔…続きを読む

多分強いはずなのに、極めて自然体な主人公。 里帰りした際に家族と食卓を囲みながら、バカップル的な両親から無茶振りとも言える頼み事をされて、土地神と対峙する……しかし、目的は土地神の…続きを読む

願掛けなんてしたところで、そうそう願いが叶うものではない。 だけど世の中には願掛けをして願いが叶う人も稀にいる。 彼女が神社で祈ったのは願いだったのか、それとも呪いだったのか…… …続きを読む

出だしからこれほど心配になる話も珍しいかもしれません。無計画で当てもなくてコミュニケーションも取れてない。どうにかなりそうな気が全くしない。 気になってついつい読み進めてしまいます…続きを読む

「彼女」が何故ピエロを見たかったのかはよくわからない。でもきっと収穫はあったのでしょう。 いちいちつまらないことを聞かずに彼女の望みを叶えるべくいろいろ動いて考えてくれる「僕」。 …続きを読む

何故ゴブリンは緑色か？ 主人公には心当たりがあった。彼はその色を見たことがある。 人生はファンタジーのように都合よくは行かない。やったことやらなかったこと。常に結果と責任が付きまと…続きを読む

女神から授かったのは、時間を逆行して何度でも人生をやり直せる能力。 これを駆使して主人公は英雄を目指しますが、それは途方も無く遠い道程。何故なら成功するためには必ず一度失敗しなくて…続きを読む

まだ全編読んでませんが、とても面白いです。いろんな意味で。 小学生レベルのオカルトチックな「学校の七不思議」的な雰囲気から始まって、いろんな人を巻き込んで騒ぎが大きくなって…… ホ…続きを読む

それを作ったらどうなるかの可能性のひとつが見えますね。 奇遇ですが、私の本職のひとつに、まさにロボットのプログラミングが含まれてます。今の産業用ロボットにはまだ感情はおろか自律的に…続きを読む

A=Bであるみたいな決め打ち論法ではなく、おそらく作家志望であろう 読者に対して選択肢をいくつか提示してくれる論法が素晴らしいですね。 私が拝読したきっかけは、ファンタジー世界へ…続きを読む

生きてゆけば、心無い人に傷つけられることもある。 ましてや多感な十代。 共に泣いてくれる存在がいるだけで、リスタートする大きな助けになることもあるのでしょう。 この姉妹に幸あれと率…続きを読む