「彼女」が何故ピエロを見たかったのかはよくわからない。でもきっと収穫はあったのでしょう。いちいちつまらないことを聞かずに彼女の望みを叶えるべくいろいろ動いて考えてくれる「僕」。いい人だなあ。そして「僕」がそうするであろうことを全てわかってるかのような「彼女」との信頼関係。日常を只切り取ったような、オチなんか見当たらないこのお話。でも日常にオチはないのだから、これこそが日常を描いたと言えるのかもしれません。