とある有名な昔話の二次創作でした。でも、最初から悪しき者なんていないのです。悪役とされる人達にも、そうなってしまったしがらみとか経緯とかがある。一生懸命真摯に生きてきたのに、何故か自分が悪いことになっている。そんな理不尽は実社会ではよくあること。このお話では、日頃脚光を浴びない、そんな悪役にされてしまった人達を軸に物語が進みます。ラストがちょっと強引と思わなくもないけど、素敵で優しいお話でした。
古典作品をポップアートに仕上げたら、こんな感じに軽快になるのでしょうか。なるのです。誰もが知ってるあの物語を誰も知らない物語に変化させて、そして、読者をクスリとさせて、ホロリとさせる。ステキな作品でありました。是非、ご一読くださいませ。