何度でもやり直せるということのチートと苦悩

女神から授かったのは、時間を逆行して何度でも人生をやり直せる能力。
これを駆使して主人公は英雄を目指しますが、それは途方も無く遠い道程。何故なら成功するためには必ず一度失敗しなくてはならない。主人公は失敗した人生と、失敗の原因を修正した人生という、最低でも2倍の時間を生きることになる。
彼にとって悲劇なのは、その2倍の人生を分かち合える存在がいないということ。
まさしく成るべくして成る孤高の存在。
軽々しく不屈の精神などと語れない、そんな物語がここにはあります。