ご本人が仰るとおり、最後にひっくり返してきますね。いいこと言ってて、最後にダメなとこがポロッと出る。それも人間。完全体の人間なんて面白くも何ともないんだから。
面白いです。本当に。最後にひっくり返ってしまうのです。作者様の言葉は、面白くユーモアにあふれ、時に鋭く心をえぐってきます。そこに最後の一行でトドメをさしてくるのです。たまりません…。「孤独な夏 すなわち」「弱者」は絶対読んでください。ささります。
クスリと笑えるどんでん返し。だけどそれだけじゃない。油断していると、時々深いところを刺してくる、言葉。読み進めるうちに、どんどん深みにはまっていくような世界。詩はいい。こんなにも限られた短い言葉の中に、言葉と言葉の隙間に、見えない何かが詰まっている。紐解くのは私。作者との見えない駆け引きをしているような、不思議な繋がり。是非、お勧めしたい作品です。そして…この作者はちょいエロだ。