離れ小島に住む祖母が営む民宿に毎年夏になるとやってくる小説家の男がいた。孫娘である主人公とは毎年顔を合わせる程度。主人公が成人した頃、祖母が倒れて民宿は廃業に。だけどあの小説家のために孫娘はそのときだけ民宿を開ける。潮の匂いと古びた民宿を舞台に交錯してゆく二人の気持ち。二人の最後の夏は……続きはご自身でお確かめください。
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