新しく美少女聖女が転生してきたので「年増聖女は田舎に帰って芋でも食ってろ!」と石を投げられる前に円満寿退位を目指します!

作者 貴葵

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★★★ Excellent!!!

ブラック企業ならぬブラック王国に勤務する聖女ミーシャ。
髪色の違い、その出自、或いは同時期に王国を襲った不幸故に大臣たち国の古狸どもから一方的に貶められるが、そんな中でやがて芽生える新任のワンコ系年下騎士との恋心。

澱みのない筆遣いとユーモラスな文章に、デイドリーマーズなどこの後に続く筆者の作品たちの源流を見た思いがします。

レビュータイトルの意味はこの作品を最後まで読んで確認して下さいませ。

★★★ Excellent!!!

ラノベの知識・用語が浸透している世界ということで、文体自体はとても軽くて読みやすいのですが、根幹にしっかりとしたラブストーリーがあり、とても丁寧で綺麗な描写がされています。

ちょっとギャグ寄りな場面ではくすりと笑わせてくれますし、シリアスな場面では思わず涙ぐんでしまいます。

これまでの辛い経験と年を重ねたことにより心に鎧を着込んだミーシャと、それを理解して包み込んでくれる年下のシャルルは本当に推せるカップル!最初は仲が悪いところがまた美味しいです。

二人を取り囲む人々もとても魅力的で、一人一人に背景があるのが垣間見えるのもとても素晴らしいです。
特にカフェのマスターの存在感と渋さをぜひ堪能してください。

★★★ Excellent!!!

アラサー婚活聖女様、こう書くと読み手としては楽しいが、主人公はたまったものではないだろう。
でも大丈夫、女神様はハッピーエンドが好きみたいだから!
主人公はすっかりひねてしまっていて、それを自分自身だけで覆すことはできなかったことだろう。けれど周囲からの働きかけですべては見事に覆っていく。
そして心置きなく言えるざまあみろ。理不尽でも何でもない、因果応報というものだ。
ああよかった、大団円って素敵だ。そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
ぜひご一読ください!

★★★ Excellent!!!

田舎育ちのミーシャ。どういうわけか十五歳のときに女神パラティンから神託を授かり、聖女に任命されます。栄えあるお仕事ですから、優しい王子や魔塔の主、クールな騎士団長や野獣系の暗殺者などと壮大な恋愛をして幸せになる……かと思いきやそんなことはなく。若いうちから酷使され、厚化粧に塗り固めた顔は三十歳目前で瀕死の様相を呈していました。これが物語の滑り出し。やはり世界は残酷で、ミーシャの着任期間の間にも様々な困難があったようです。ミーシャなりに必死に立ち向かってきましたが、万全の結果を得られたとは言い難く、厭味な大臣、責任転嫁がお上手な国民たちからは非難の的とされてしまいます。この逆境においてミーシャがどれほど健気に生き抜いてきたのか、それはこの作品の胸熱ポイントのひとつです。

さて、そんなミーシャに朗報(?)が……。
なんと、この世界に新たに最強美少女聖女が《転生》してきたのです。それによりミーシャはお役御免に。ここからミーシャの人生は急展開を見せるので、皆さま、固唾を飲んで見守りましょう。 タイトルが見事に回収されますよっ!

見所を敢えてもうひとつ挙げるとすれば、この作品がさりげなく、良質なメタフィクションであるということ。WEB小説の文法をこれでもかと援用しながら、巧みに裏切っていきます。テンプレートからのズレを楽しむことこそ、ジャンルを追いかける醍醐味でしょう。
オチに関わるのでこの場では語れませんが、女神パラティンの存在こそが、ミーシャのいる世界と私たちを繋げてくれる鍵です。神さまのちょっとした○○が、こんなに愛らしい物語に昇華するとは。私たちは女神の××を借りるのです。

運命の歯車がきりきりと回り、主人公は逞しく奮闘し、緊密なプロットが背骨を支え、最後の一撃が見事に決まる。そんな素敵な作品、見逃してはおけませんよね?

★★★ Excellent!!!

最新の6話まで読ませていただきました。
とても読みやすい文章で、主人公たちに寄り添ってハラハラしながら読み進めていくうちに気づけば魅力にハマっています笑

聖女様と護衛騎士のやりとりに笑えたり、ドキドキしたり、ギュンって(ここ重要!)きたり……これからも近くでにっこりしながら眺めていたいですね。続きはまだですか!?

ここまでほっこりさせていただいたのですが、何やらタグを見ると怪しい雰囲気が……!
今後の展開が気になりすぎる作品です!

★★★ Excellent!!!

そうか、これはロマンティック・コメディなんだ。
すっごく報われない妙齢(……あえて妙齢。)の聖女も、人生経験の不足気味の準高スペック衛士も、その心がちゃんと描かれていればテンプレートは不要です。


セリフが小気味好く、テンポがいいですよ。○
地の文もテンポよく、わかりやすい。○
心の声も無理とかなく、ふつーに感情移入できます。○

今後の展開が楽しみです。

★★★ Excellent!!!

(六話まで読んだレビューです)

冒頭、これでもか、と言わんばかりに虐げられた聖女ミーシャ。

タグの、精神的Mな人向けに偽りはありません(笑)

使命に一途な彼女と、冷淡だった護衛騎士が心を通わせていく過程、そしてロマンスにも期待が膨らみます!

時にシリアスに、そして時にクスリくる笑いを、違和感なく入れ込むセンスには脱帽です!

ぜひ、オススメしたい作品です🌞

★★★ Excellent!!!

このレビューをする時点で6話、序章が終わったところでまだ未知数のところは多いですが現状では

文章は読みやすくまた感情い移入しやすい形に整えられていてサクッと読めると思います。

キャラクターは精神図太め芋娘系聖女が主人公となりそのサポートとして転生者の親友(既婚者)の力を借りて困難に立ち向かう形になるのかな?それとも…
聖女のいきおくれを国難呼ばわりするのはさすがに笑わさせて貰いましたw

また序盤なので他にも登場キャラはいたもののこの先どうなるかわかりません。
そう言う意味で期待大です。



ただタグにあった不穏な言葉の羅列を鑑みるにここからが本番なのでより鬱々した展開が待ち受けているかもしれません。
少なくとも現状では(昔の事はともかく)むしろコメディ寄りの不憫が多めの感じなので

一先ず序章の6話まで呼んで、次からのお話をおっかなびっくりに読む感じが一番いいじゃないでしょうか

自分はそうします