無邪気ほど怖いものはない

化け物とか亡霊とか不可解な現象で怖がらせられるのをホラーとするなら、この作品は純粋にはホラーではないのかもしれない。
何故なら最後まで不可解な現象なんて何ひとつ起きないのだから。
ストーリーとしては、ひとりの少年が突然発症して病死するまで。でも、語り手が誰で、何故こうなったのかまでを読み進めて理解すると、そこに怖さがある。