石燈 梓

ノベプラで開かれている「夏の5題小説マラソン」で公開したものです。 お題は「打ち上げ花火」でした。内容は同じです。 「稀人オークと三十路の乙女」の番外編になります。 夏と言えば…

「長編出張読み切り短編博覧会Vol.1」に参加のため書いた短編です。 テーマは「食事」でした。 元作品は「稀人オークと三十路の乙女」です。 https://kakuyomu.jp…

世の中の人類は95%の無翼種と5％の有翼種に分類される。 僕の幼馴染は、有翼人種だ。

ある愛の始まりから終わりまで。

冴えない男子スケーターと傲慢なテノール歌手のおじさん幽霊がタッグを組んで、最後の五輪に挑む！

　銀の髪と空の色に合わせて変化する瞳、そして未だ分化していない男女両方の性を備えた若者ディル。 　とある事件を経て、いずれ必ず死が訪れるという呪いの刻印をその身に負った上に、そこ…

とある地方都市の繁華街に「おばけ居酒屋」の異名のある店がある。ボロボロの外観から常連が面白がって呼び始めたのだが、その店には死人や妖怪も顔を出すようだ。常連になると、もう食べられ…

　それは、ごくありふれた交通事故だった。 　記憶喪失に陥るほどの負傷から、ようやく立ち直った僕は数ヶ月ぶりに『帰宅』した。殆ど何も覚えていないその借家へ、滞納しているであろう家…

ステイホームが続いた昨年のある日、夫が突然言い出した。 「熱帯魚を飼いたいんだけど」 かくして、我が家にアクアリウムが設置された。 私は横から見てるだけですが。

自宅には働く妻と愛娘が。 単身赴任先では、可愛い？　部下が。 どうやって食べても美味いもんは美味い。 どんな体調だって、美味いもんは美味い。 ひとりでいるようでひとりでないオ…

高校一年生の大輔は、美術の授業の課題で居残っていた女子生徒・南羽衣子の油絵に、赤い油絵の具を飛ばしてしまう。平謝りする大輔を許す代わりに、羽衣子から「カップ麺を食べるのに付き合っ…

自主企画『同題異話・十二月号　12時発、1時着。』に参加させていただきます。

崖から落ちた仲間の卵を探していた、老竜エンリーシュ。 彼の元に現れたのは、同じ土地に住まいながら境界を隔てて生きる、オーク族の子供だった。 探していた卵を届けに来たその子供、ガイ…

師走とは言ったもので、大晦日は忙しい。 特に食事は特別だった。

　魔法と魔術の最高峰が集う「月の塔」で、魔術師の変死体が次々と発見される。腹部に縦一本、綺麗にメスを入れられた遺体からは、そこにあるはずの「遺石」が奪われていた。「ルヴァルフェン…

サインと引き換えにアップルパイを焼いたテリ。目的地のカフェに到着すると、知らない子がついてきていた！？ 「詐欺師にアップルパイを」 https://kakuyomu.jp/wo…

　かつて、人間と精霊たちの間で、世界を滅ぼすほどの凄惨な大戦が繰り広げられ、平和と秩序を取り戻すために三分された世界。 　その世界のとある街の酒場に、美しい銀の髪の若者が現れる…

　砂漠の国の小さなオアシスには、白くて綺麗な神殿があります。物心ついた時からそこの神殿にずっと閉じ込められたままの聖女様は、外の世界を見てみたくってたまりませんでした。 　どう…

　船乗りのジェイクは、長い船旅を終え、久しぶりに訪れた荒くれ者たちの集う酒場で、突然一人の少女から「自分を買って欲しい」と声をかけられる。 「私は運命からは逃げられない。ならせ…

　今ある記憶を全部なくしてさっぱりしたい「わたし」は、医師の診断がなくても記憶を消してくれる店があるという噂を聞きつけて、この不思議な街にやってきた。どうにか見つけ出した狭い店に…

　それはある夏の日のことだった。一級冒険家スーリアは、伝説の遺跡迷宮「青の塔」の最深部を目指して冒険に繰り出した。そして極度の方向音痴だった彼女は仲間とはぐれ──迷子になって早五…

高校卒業間近。別れる彼氏に最後の嫌がらせを、とアップルパイに下剤を混ぜたテリ。結局受け取ってももらえず、落胆していると、近くの席にいた男が突然それを食べてしまった。自称詐欺師のそ…

あたしのせいじゃないよ。

自主企画『同題異話・四月号　はじめましての距離』に参加させていただきます。

自主企画『同題異話・五月号　頭上で回るは観覧車』に参加させていただきます。

涼国の後宮で、王妃づきの優秀な女官として働く杜香菱（と・こうりょう）。 今日も今日とて、こめかみに青筋を立てながら 同輩で友人の鄭鈴玉（てい・りんぎょく）を捜して回る。 香菱はそ…

自主企画『同題異話・六月号　見知らぬ指輪』に参加させていただきます。

自主企画『同題異話・七月号　鯨よりも深く』に参加させていただきます。

自主企画『同題異話・七月号　鯨よりも深く』に参加させていただきます（二作目）。

自主企画『同題異話・八月号　夏が燻る』に参加させていただきます。

ただ、年の瀬に神社で、かぼちゃを転がす。 東北に実際に伝わる行事をもとに、 少し不思議な物語を書いてみました。

拙作「白き鎧　黒き鎧」と「秋暮れて」をお読みのかた向け。ＢＬシリーズですのでご注意を。 大学生になった佐竹と内藤。佐竹のマンションでともに暮らしている二人だったが、休日を前に佐竹…

町の治安を守る警備隊員のガーランは、ある夜、教会の礼拝堂にて、他人を呪う若い女性の声を耳にする。「苦しみを与えたまえ」と祈る声に切羽詰まったものを感じたガーランは、なんとか彼女を…

烏翠国の都にも、遅めの春がやってきた。 ラゴ族の姫君で今は王族の邸で暮らすレツィンは、 友人の敏や承徳とともに凧を揚げ、将来を占う。 すでに籠の鳥たる運命が決まっている彼女は、 …

　世界のはじまりから存在する者。「ニンゲン」と呼ばれる者たちからは「オークの帝王」だの「魔王」だのと呼称されるが、我は「我」だ。それ以上でもそれ以下でもない。 　そして今日も、我…

ずっと一緒にいられたらいいのに。 ただそれだけの話

娘のお遊戯会の準備に大忙し。次から次へとトラブルが！ ＊＊＊＊＊ 【習作】描写力アップを目指そう企画（https://ncode.syosetu.com/n9981du/）第…

◆◆KAC202110参加作品◆◆ 中学生になったばかりの女の子が、教室に忘れ物を取りに行くだけの話です。 ※別サイトで有志企画『第１回リノリウム選手権』が開催された際に投稿…

◆◆KAC20219参加作品◆◆ 軍からの命により、ある村を制圧した一個小隊。だが後続部隊を待つ間に、一人二人と謎の奇病で命を落としていく。

◆◆KAC20218参加作◆◆ いつもとだいぶ違うテイストで書きました。 【登場人物】 ・桃野……主人公。夢女子。 ・アレクシス・ヴァイオレット様……推し。 ・緑川くん……ピ…

◆◆KAC20217参加作品◆◆ 少女のころ、風に揺れるブランコが嫌いだった。 あのブランコは今も、私の頭の中で揺れ続けている。 10回じゃ足らないから、その倍の20回を数え…

「アスコラク」シリーズの短編です。 　シリーズものですが、この短編1話で内容が分かるように描いてみました。 　「ホラー」なのか、「ミステリー」なのか、判断は皆さまにゆだねたいと思…

◆◆KAC20215参加作品◆◆ 　タイトルの通りです。

◆◆KAC20212参加作品◆◆ 小さな運送会社の社長・巽は、謝罪のために客先を訪れていた。 それが終われば、休む暇もなく次の配送へと向かう。 何があろうと走り続けなければなら…

名を忘れられた『帝国』には存在を忘れられた神話がある。 『金銀の翼を持つ女神が、一時代に二人、人間を選び出し、その力を分け与える。彼らは女神の姿になぞらえて、”翼”と呼ばれる―…

高校3年、大学受験を控えた秋。 学年3位以内を常にキープし続ける勉強だけが取り柄のオレ、三崎直人の生活は、受験勉強以外は全て排除したストイックな毎日だ。もちろん高校生活にだってム…

世界から突如として多くの人類が消え去った運命の日から、一年後。 高校一年生の希海は、幼馴染の少年・漣の制止を振り切って、想いを寄せるクラスメイト・真生とともに、祈りの丘に向かう。…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過作品】 たったひとりの家族だった祖母の言葉を胸に、アメリカで大学生活を送る日本人留学生・ヒロウミ。大学のカフェテリアで出逢ったア…

『旧校舎三階の一年一組には、幽霊が棲んでいる。幽霊に気に入られると黄泉の国へ連れていかれるという噂があり、中学生達が肝試しを行った……』 夏休みの夜。中学一年生の千秋は、クラスメ…

いつもと変わりない堤防沿いの散歩道。そこで僕は、消波ブロックの上に座り込む、ずぶ濡れの美人と出逢った。 どことなく掴みどころのない彼女と、僕は翌日も会う約束をする。 台風が迫って…