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概要

つめたい香りだ。霜で凍りついた草原を歩くような、透明でつめたい香り
　今ある記憶を全部なくしてさっぱりしたい「わたし」は、医師の診断がなくても記憶を消してくれる店があるという噂を聞きつけて、この不思議な街にやってきた。どうにか見つけ出した狭い店には、なんとも仕事のできなさそうな無気力な店主。「わたし」は望み通り、記憶を消してもらうことができるのか──
  • 完結済 全2話
  • 7,635文字
  • 更新
1つのコレクションに含まれています
綿野 明
  • @aki_wata

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